【感想・ネタバレ】攻殻機動隊 ＴＨＥ ＨＵＭＡＮ ＡＬＧＯＲＩＴＨＭ（６）のレビュー

藤咲淳一 / 吉本祐樹

アフリカにあるサヘル経済特区日本領事館の柊茂樹が中毒死した事件を追い始めたトグサとツナギ。
「新婚旅行の休暇」という名目で、サヘルにやってきた２人は、
殺害に使われたブラックマンバの毒を追って砂漠のオアシスで生活するギリ族に会いにいく。

一方、サヘル経済特区があるマディシ共和国では軍事クーデターが起こり、
モジー将軍が政権を操るが解放軍のギリ族と内戦状態にあった。

まったく関係ないと思われたマンバ毒と内戦の点と点は線になり、柊の事件の真相が見え始める！！
アフリカの大地が焼き尽くされる前に、トグサは革命の炎となったキーマンを確保できるか！？

[ブクログ · ★★★★☆]

攻殻機動隊シリーズの第一フェーズ完結。
義体と電脳の世界から、生身の人間プラス義体プラス洗脳という経済・政治的な背景、アフリカの国の意思と民の統治が重なり合いながら、ストーリーが進む。
本シリーズの特徴である、ちょっとした馬鹿話と、シリアスな殺し合い、そして大きな思惑と現場、といった面白い要素は原作シリーズからしっかり引き継いでいる。ファンは早く、草薙に会いたいと願うだろうけれど、そこは温存。SAC45の方でもシーズン2がリリースされていて、世界中が見ている中、この世界観を維持して頑張ってほしい。