あらすじ
身のまわりには、さまざまなものであふれています。それらを化学式で表わすと、素朴な疑問がスッキリ解決します。「うるち米ともち米の違いは?」「野菜はなぜ青臭いの?」「タマネギを切ると涙が出るのはなぜ?」「なぜ虫歯になるの?」「石鹸で汚れが落ちるのはなぜ?」「乾電池から電気が出るのはどうして?」
化学の視点で「なぜ?」を「なっとく!」に。ちょっと遠い存在の化学が、ちょっぴり身近に感じられる一冊。
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Posted by ブクログ
身の回りよくある日用品やら食品やら家電やらを化学式(分子式)や構造式で、わかりやすく説明しようと試みた本。
分かりやすく感じるかは、やはり読者の力量というか、化学の知識の量によるので、なんともいえないですが、そもそも、いわゆる文系の人が興味を持って手に取ることはあまりないだろうから、そういう意味で適切な難易度になっているかなーと思います。
第3章のキッチンの化学式を見ていこう!は、かなり良いなと思いました。
キュウリやトマト、ワサビ、ダイコンの香りの反応式を書いてあり、あまり匂いや香りに言及する一般向けの本はないので楽しく読めました。
αリノレン酸からリポキシゲナーゼ、リアーゼによって、[シス,シス-3.6-ノエジナール(C9H14O)]ができ、これが別の酵素の働きにより、スミレ葉アルデヒド、キュウリアルコールに代わり、この二つの分子がキュウリの香りの正体であることを日本人が突き止めたとかは、トリビア的に面白かったし、飲み会ネタにもなりますね。どや顔で説明して、家族から「ハア」とか言われないようにしないといけないなぁとか思いました。