【感想・ネタバレ】議院内閣制―変貌する英国モデルのレビュー

あらすじ

政権交代のある二大政党制、強いリーダーシップ……英国の議院内閣制は、日本など各国から理想的な政治モデルと見られてきた。しかし、スキャンダルや政策の失敗により、保守党と労働党はともに国民の信頼を失い、支持基盤の空洞化が進む。さらにEU離脱をめぐる混乱は世界の失望を招いている。危機に直面した英国は、国家構造を改革し、議院内閣制を変貌させる道を選んだ。この英国の挑戦から日本は何を学ぶか。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

英国議会の成立と歴史、英国二大政党の特徴(対照的な起源、凝集性の模索など)、英国の議院内閣制の原理(集合的決定、各省の自律性、首相の主導)など、英国の議院内閣制が概観できる。その上で、英国の議院内閣制が抱える課題(民意の反映、各省に対する統制不能など)が明らかにされている。
政党に対する助成は、議院内閣制において政党こそが民意を最もよく反映できるとの信頼の上に成り立つとの原理や、選挙制度と議会における会派構成との関係性のほか、英国においても日本と同様に首相権限の強化がなされ、それに対し課題が指摘されていることなど、興味深い点が多々あった。

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2021年02月03日

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