あらすじ
1990年代、痴漢だらけの満員電車で都内の女子校へ通学する思春期を過ごしつつ、
メガネ男子に萌え、16歳で献血を初体験。大足コンプレックスにレーシック、
恋愛、化粧、髪形、三十路で開眼したタカラヅカに、音楽やインターネットに至るまで――。
「変わってる」「非モテのオタク、腐女子」と言われようと、
世界のハジッコでつぶやき続ける著者会心のデビュー作。
宇垣美里さん(フリーアナウンサー)も絶賛!
『ハジの多い人生』というタイトルは「恥」ではなく「端」、中心に対する周縁を指している。
私はいつも世界の隅、真ん中じゃなくハジッコ部分を生きており、無駄を嫌う人が
削ぎ落としてしまうような、雑多な余白にこそアイデンティティを置いている。
「文庫版のためのまえがき」より
※この電子書籍は2014年5月に新書館より刊行された単行本を、文春文庫より文庫化したものを底本としています。
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Posted by ブクログ
面白かったです。“ハジ”は端っこという意味。
表紙のドーナツみたいな、「普通」なんて無いので皆さん距離の違いはあれど端っこに居るはずで勿論わたしも…と、岡田さんの文章にしみじみ頷きました。
端っこからのほうがよく見える事もある。色々な所にも移動しやすい。たぶん。「普通」の定義が狭い人間は、「世界」の定義が狭い。世界は広いほうがなにかと面白いです。
こちらは知らないけど相手は自分のことを知っている、という状況にはあまりなったことがないけれど、声かけても自分は名乗らないの怖いな。リアルで声かけるならわたしもアカウント名を名乗ってるけど(たぶん…覚えてる出会いのとき名乗ってる)……距離感は間違えちゃいけない。。
ふふふと読んでいると、第五章ラストの文章にゾクッとしました。約10年前か。あれから随分と、世界はきな臭くなりました。
岡田さん、Twitterでの引用リツイートでのコメントありがとうございます。他の作品も読みます、、