【感想・ネタバレ】左手のための二重奏(4)のレビュー

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3人の演奏の行方

的場くんはグレゴからの課題である選曲に大苦戦します。そんな彼は幼い頃の父親にいないものにされたことと、久遠の「あの時の音が耳に残っている」という言葉からみんなに覚えていてもらえる曲が弾きたいと自分の方向を定めることができました。
「1万時間。何かで結果を出す時、最低限必要な時間だとよ」具体的に言葉になるとその時間の重さを感じます。その時間に焦りを感じる的場くん。そんな彼にプロも素人も決して納得のいく演奏なんてできないとグレゴは語ります。同じ舞台にに立つ条件は「完成した曲」を持っていることのみ。
奮闘する彼にクリフはリサイタルへの参加を提案しました。
リサイタルに出ることを決意する的場くん。拒否して再度自分の殻に閉じこもるグレゴ。2人をあの夜から解放するためにも、最後のリサイタルを開くことを決意するクリフ。クリフは病気にかかっており残された時間があとわずかです。その事実に2人はいつ気付くのか…。互いが互いを思い交わらない3人。そんな彼らを的場くんは再び混らわせます。
それぞれリサイタルにむけ準備を進める3人。
リサイタルの行方がどうなるのか気になります!

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2022年04月26日

Posted by ブクログ

シリーズ、第4弾。
一歩ずつ成長していくシュウ。
しかし、あるタイムリミットが迫っていることを知る。
過去に捉われる御影やグレゴ、そして彼らの恩師・クリフのために、大舞台に立つ決心をしたシュウ。
果たして、その行方は?

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2023年06月24日

Posted by ブクログ

ピアノというよりバトルもののような絵面。弾きたい曲を探すシュウに成長ぶりがみられたけど、左手に合わせる、と言ってる段階で彼の音楽じゃないような。鐘がどんな風に鳴るのか音を聞いてみたいかも。左手は灯でも、もうシュウがやっていけばいいのに、なんて思っちゃいました。ノエルはどんどん風間塵に見えてきます。

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2021年09月13日

Posted by ブクログ

グレゴに師事する事になったシュウ
本格的なシュウ向けの練習が始まる中で問題となってくるのは「シュウは何を弾きたいか」という点
これまでは灯の音楽を再現する、世に広める目的が有ったからそれを意識して我武者羅に努力すれば良かった
けれど、自分の中の何かを表現したくてピアノ弾きになったわけではないシュウにとって、自分が何を弾きたいかなんて難しい問題。その問題を意識したから昔の夢を見てしまったのかな

灯の音を消させない為にピアノを始めたシュウが自分の音として弾きたいものは自分を誰かに覚えていて貰いたいという望み
全く異なる来歴の二人だけど、良い感じにリンクする弾く理由を見つけられたようだね

そうして努力を重ねていくシュウだけど、その裏で努力では才能に打ち勝てない描写を入れてくるのは残酷……
シュウには確かに幾らかの才能が有る。けれど、ノエルや音理のようにピアノに愛されているかのような才能に並び立てる程ではない

また、シュウの当面の目標はクリフトン・ラノのリサイタルに参加できるだけの実力を身につける事になったのだけど……
あっという間に時は流れてリサイタル前日になってしまったが、努力を重ねれば才能に追いつけるわけではないと既に示されている。そういった意味ではリサイタルの場で起きる事に意外な展開はないのかもしれない
凡人と天才の絶望的な差を前にしてシュウは何を決意することになるのだろう……

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2021年06月23日

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