【感想・ネタバレ】奇想小説集のレビュー

あらすじ

哀しい異境へようこそ、傑作の初期短編集。「魔界」へと続く作品群――戦後の東京で、青年と、神宮の森の樟(くすのき)をねぐらとする骨の軟らかい美少女との、愛欲を描いた「蝋人」。主人公の男のシンボルの形をした「鼻」を見て、女性が群がる「陰茎人」。グロテスクな表現の中に、風刺とユーモアと哀愁を込め、医学的知識をも駆使して人間の<性>を描いた、山田風太郎の初期短編集。全9編を収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「アースダイバー(中沢新一)」で「蝋人」が取り上げられていたので購入。
荒唐無稽なんだけれど地に足が着いている、
というものすごく面妖な物語を書くなぁ。
この妙な社会性の帯び方は小松左京を彷彿とさせる。

個人的には「黄色い下宿人」が一番面白かった。
シャーロックホームズを日本人が言い負かすという構図は、
日本人の劣等感と自尊心がよく描かれている。
外国文学をその物語の中で超克しようとする様が非常にねじれていて、
どうしてこう日本人は自分でルールを作らず相手の創ったルールの上で競おうとするのか、
という風にも思うけれど。

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2012年02月16日

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