【感想・ネタバレ】ラストランのレビュー

あらすじ

封印されていた初期短編集。手配中の恋人を待つ女、未解決殺人事件の容疑者を追い続ける老刑事など、非情かつ哀切な世界。
幻の初期作品集!ミステリ、恋愛ホラーなど多彩な物語!容疑者を追い続ける老刑事、胸を打つ10の物語。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

田舎の本屋では新刊なのに入荷が無く、都会の本屋で発見し、やっと購入(#^.^#) 志水辰夫の初期の短編集。最初の『A列車で行こう』から志水節が炸裂。あの明るいJAZZのスタンダードナンバーが聴こえてくるかのようなラストは、まるで映画のようだ。『石の上』は、松本清張のような味のあるミステリー掌編。『カネは上野か』は、教訓めいたものを感ずる掌編。ヒカルゲンジに時代を感ずるな。『ジャンの鳴る日』も、また何とも言えぬ余韻を残すミステリーだ。『やどり木』はホラー。『愚者の贈り物』も教訓めいたミステリー。『わけありごっこ』は懐かしいミステリー。『見返り桜』にも教訓、戒めを感ずる。『狙われた男』、これはサスペンス。ラストは『僕にしか見えない』。甘酸っぱい人生のワンシーンを切り取ったかのような掌編。志水辰夫、素晴らしい作家だ(#^.^#)

0
2012年06月30日

「小説」ランキング