あらすじ
「究極の実務ビジネス小説!」「はじめて『決算書って面白い!』と思えた」「痛快な快進撃。明るい気持ちをくれるさわやかな読後感」「新しいことをしたいけど、一歩が踏み出せない。そんな方におススメの作品」「ビジネスに関わる全ての方へ、まず読んでおいて損はない一冊です!」(NetGalley会員レビューより、一部抜粋)倒産寸前の赤字書店へと出向を命じられた銀行マン・鏑木健一(かぶらきけんいち)。期待と不安を胸に書店のドアを叩くと、待っていたのは会社経営に無知な女社長と、鏑木を敵視する6人の店長たちだった。しかし、鏑木の情熱に社員たちの心に少しずつ変化が……。虚実交えた迫真のストーリーで、決算書の読み方からマーケティングやマネジメントの基本までが自然と身につく、ビジネスエンタメ小説! 解説:川上徹也(コピーライター)『崖っぷち社員たちの逆襲』を改題し、再編集。
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Posted by ブクログ
銀行を出向になった鏑木が潰れかけの本屋を再生していく。
この本を巻末には実際に財務の知識や経営に関する知識が簡単に書かれておりこの本を読んだだけでも少し経営がわかるようになると考える。
主人公鏑木が成功した理由は鏑木が車で各支店を実際に足を使って訪れ、しっかりと各店長たちとコミュニケーションをとったことにあると感じた。ズームやSNSなど便利なものが増えた一方でやはり人間はフェイストゥフェイスのやりとりが1番重要であることを改めて感じることができた。
Posted by ブクログ
ストーリーも面白く読みやすくて良い本。
倒産寸前の会社が、どんどんよくなっていく中で関係性がかわり、外者だった主人公が頼られるようになっていくのは、わくわくする内容だった。
Posted by ブクログ
同著者の「2028年 街から書店が消える日 ~本屋再生!識者30人からのメッセージ~」を先に読み、その中で本書が紹介されていたので読んでみました。
この小説は著者の実体験を基に書かれています。小説のように書店を再生していくことは、そう簡単ではないと思うが、著者の本屋・書店への愛情が伝わってきました。
また経営入門書としても良いと感じました。
私の住まいの近くには本屋はなく、一駅先にはありますが、それらが無くならないように出来るだけその本屋で購入しています。
Posted by ブクログ
銀行から経営が地元の書店に出向し、企業再生していく物語。池井戸さん作品の物語として読むよりは物語を通じて会計やマーケティングの基礎を学ぶ側面が強い。
(物語も面白いが、会話に無理やり感が少し散見されたため)
経営者やマネジメント層、会社経営視点で読めるので、非常に勉強になる。
特に、会計やマーケティングの話が多いので、ここから興味が出れば専門書に進むみたいな活用の仕方もいいと思います。
個人的にはセレンディップのように、カスタマ思考の定性的な部分も書かれていたので、満足度が高かった。
あとBar白樺の奈央子がスーパーウーマンすぎて、あんな飲み屋があるなら行きたいと思った。
Posted by ブクログ
決算書について小説仕立てで説明してくれるわかりやすい入門書でした。銀行から出向してきた鏑木が本屋を再建する物語が面白く、半沢直樹シリーズに似ていたこともあったので心躍りながら読める1冊でした。
決算書なんて読む機会はほとんどないし、職種によっては永遠にみないかもしれません。そんな方でも、なんとなくこんなイメージなのか!
と伝わってきます。
また、名言もちょくちょく出てくることから自分の立ち振舞いを振り返る良い機会になります。
Posted by ブクログ
小売業界にいる方に特にオススメだと思います。
色々な気付きや、お金の味方や考え方のヒントを得られると思います。
「小説」という視点から見ると、
言い回しに違和感があることがあります。
Posted by ブクログ
会社再生の物語。銀行から出向して孤軍奮闘の主人公だけでなく、社長、経理部長、各店舗の店長など登場するメンバーが多様でそれぞれのストーリーがあったため、とても面白かった。
財務諸表の読み方やマーケティングの基礎などにも触れられ、これから管理職を目指される若手ビジネスマンにとって分かりやすい本だと思いました。
Posted by ブクログ
倒産寸前の赤字書店が舞台。社長であった旦那が亡くなり知識ないままに社長就任しなければならなかった女性社長。
銀行から出向を命じられた鏑木が、専務としてその社長の下に着き、6店舗の本屋を立て直す企業再生ストーリー。
小説とはいえ、会社経営にとって何が大切なのかがかなりの量で散りばめられたビジネス書でもある。
経営は人が行うもので、一緒に運営する人の心を掴んで協力しないと、上手くはいかない。着任当時、社会人の基礎知識なる冊子を渡して嫌がられる鏑木だが、理論なくしての実践は無意味と言っているように、ある程度の知識を基盤として構築する事が何事にも大事だと再確認できる。
ビジネス書としての機能もあるが、社会人として知るべき記載も多かった。
仕事が上手くいっていない時、この著書に何度も出てくる『愚かさとは同じことを繰り返しながら、違う結果を求めることである。』というアインシュタインの引用が響きそうだ。違うことを実践しないと、新たなことは求められないのはどの社会でも同じだなぁ。
Posted by ブクログ
▼とある本屋の再生ストーリー
■豊富な経営知識により、従業員のキーパーソンを動かすことで成功に導く(例)AIDMA、4P等の具体化
■会計学を車の運転に例えたり、お客様は神様ですの捉え方など、面白く読みやすい
◉色々転用可能な本
Posted by ブクログ
企業再生を主題とした経済小説はものすごく好きなジャンル。また業種が書店チェーンと言うことで、私自身も関わった事のある業界であり、多少なりとも背景や考え方がわかるので本当に深く入り込んで一気に読んでしまいました。
出版取次を経験された著者が、フィクションとは言えここまで現実感のあるストーリーに仕上げられたのは、出版業界、いや本屋の未来に強い想いをお持ちだからだろうと感服しました。(上から目線になって恐縮ですが)
デジタル化が当たり前のように語られ、リアルの存在価値を問われるシーンが増えておりますが、その業態に関わられている方もたくさんいらっしゃいますし、消費者も毎日リアルな店舗を利用される。それを無機質な形で済ませるのもありですが、楽しみに変えていけばもっと世の中元気になる。
人とのふれあいが苦手な人ももちろんいらっしゃるとは思いますが、触れ合わなくとも店に行って新たな発見が出来ると楽しくもなるし、また来ようと思うだろう。
お客様に寄り添うこころが大事だし、そんなことを一人でじゃなく仲間と出来るというのはなんと幸せなことだろう。
世の中の変化がものすごく早く、人工が減るという前例のない時代に突入する中で、都心に人が集中していますが、地方にもまだまだたくさんの愛を持たれた方がいて、より良い世の中にしたいと思ってらっしゃる。そんな方々と手を取り合う仕掛けが出来るともっと良くなるのでは?
ものすごく元気をいただきました。