【感想・ネタバレ】日本プロ野球育成新論 三軍制が野球を変えるのレビュー

あらすじ

千賀滉大、甲斐拓也、周東佑京はなぜ育成選手だったのか。
福岡ソフトバンクホークスの育成システムを現役コーチが明かす!
ホークス自慢の三軍制の役割とは⁉
ホークスファンだけでなく、プロ野球ファン必読の一冊。

福岡ソフトバンクホークスでは、千賀選手や甲斐選手、周東選手ら育成出身の選手がチームの中心を担い、活躍している。
また、メジャーのドラフト1巡目で指名された高校生(カータースチュワート・ジュニア)もホークスと契約。前例のないチャレンジに取り組んでいる。
さらには、新たに三軍の創設を考える球団も後を絶たない。その一方、ドラフト上位指名選手でも数年で戦力外となることも多い。
もはや、ドラフト指名選手だけが活躍する時代ではなくなってきているのが現状だ。

はたして、日本プロ野球の育成システムに何が起きているのか。
日米で育成システムを学び、それを現場で実践している大道典良(現・福岡ソフトバンクホークス二軍打撃コーチ)が、
その違いを指摘するとともに、育成制度の現状とこれからを語る。

第一章 名門復活を現実にした王監督と三軍制の導入
第二章 育成選手の活躍に必要なのは「一芸」「環境」「運」「指導者」
第三章 これからのホークスを担う育成出身選手たちの軌跡
第四章 日本とアメリカで学んだ私の育成コーチング理論

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Posted by ブクログ

ソフトバンク・読売で活躍し、現ソフトバンク2軍打撃コーチの大道典良氏による本。
ソフトバンクが三軍制を導入していて千賀や甲斐などの中心選手を輩出していることはもちろん知っているが、担当するコーチは1軍のコーチとはまた違った指導法が必要だとのこと。それには大道氏が読売を現役引退した直後にヤンキースへコーチ修行に行ったことが活きたとのことでした。
それにしても千賀獲得に至るエピソードは知らないことだらけだったなあ。甲斐に関しても知らないことが多かった。
個人的に応援してるヤクルトが三軍制を導入する日は果たして来るのだろうか・・・

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2022年01月10日

Posted by ブクログ

2020年今年も日本シリーズを制したソフトバンクホークス。選手層の厚さを支える三軍制、強さの秘密に迫る。

作者はダイエーから巨人、コーチとしてホークスに復帰し二軍打撃コーチを務める大道典良。ホークスの強さの秘密を育成の視点から語る。特に育成選手に関する評価が素晴らしい。

千賀、甲斐、牧原、周東。それぞれスカウトがどこに魅力を感じたか、本人たちはどのようにして三軍から這い上がったかが記されている。

支配下選手は全てにおいて平均点以上。育成選手はそこまで行かないが何か一芸のある選手。スカウトが、どこか気になる選手を獲得できるようになったという。甲斐を見つけてきた福山スカウト、同じように気になる無名選手として大分商業の遊撃手にも目をつけていた。結局彼は大学進学を選び社会人を経て別の球団に入団、日本を代表する遊撃手となった。彼の名は源田壮亮。

コーチングであったり、プロ野球界の知られざる姿を堪能できる。自慢話をしないのが筆者のポリシー、失敗を教えるのがコーチだという。

今このタイミングだからこそ、ソフトバンクホークスの育成について知ることのできる作品、強さに納得です。

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2020年12月01日

Posted by ブクログ

経済の循環と育成方針の確立と知見の集合を行なっているチームが勝つという事例。すぐに活躍するのは厳しくても、一芸に秀でる才能が有れば、獲得してみる。選手間でハードワークするノウハウが伝承されており、さらにコーチ間で育てるノウハウと使う際の情報共有も出来ている。ソフトバンクはまだまだ強そうだ。

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2020年04月19日

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