【感想・ネタバレ】人の息子(3)のレビュー

独身男性は里親になることができるのか…!?
親とは、家族とは!?を考えさせられる物語です。

漫画家の鈴木旭は、元保育士という経歴の持ち主。
彼は保育士当時、雪の日に母親から置き去りにされ、児童相談所に引き取られた山本高嶺くんのことがずっと心残りでした。
そう、その出来事を漫画に描くほどに…。

3年後、そのおかげで漫画を読んだ高嶺くん本人からファンレターが届き、二人は再会を果たすのです!!

母親に捨てられるというショックな出来事があったにも関わらず、高嶺くんは強くしっかりと成長しているように見えましたが、やはり心の奥深くに傷を残していました。

そんなある日、旭は児童福祉士の秋山から「里親制度」の話を聞きます。
旭は「自分が里親になれませんか?」と聞くも、「養育上の親」の条件を満たしていないからムリであると告げられます。
「鈴木さんは山本くんのために生き方を変えられますか?」という秋山の言葉が胸に刺さる旭。

思い悩んでいる旭に担当編集である重松が言った
「誰かのために自分が変わっていくのって案外悪くないよね」
という言葉をキッカケに、旭は高嶺くんのために何ができるかを模索していきます。

自分の周りから人がいなくなることに恐怖をおぼえる高嶺くん。
それでも弱音を吐かずにいる健気さに思わず涙が出ます。

家族じゃないし、友達でもない二人の関係。
全く血の繋がりがないふたりは「家族」になれるのでしょうか…。
いつの日か高嶺くんが救われて欲しい…。その助けに旭がなって欲しい。
そう思わずにはいられません。

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感情タグBEST3

ネタバレ購入済み

ただただ涙

2023年02月19日

1巻から一気読みでした。
旭先生と秋山さんの細かな馴れ初めを知りたいところですが。
時折流す高嶺くんの溢れる大粒の涙が悲喜交々でいじらしく、旭先生の思い悩みながらも真っ直ぐさが混ざり合ったお話しでした。
実子の養育ですら悩み千万だと言うのに他人の子供となるとなんとも言えない気持ちになるかと。
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そんなプレッシャーを養父母側も里子の側も受け止めるとなるとここは市政の応援や後押しが必要で、そこら辺も説明がなされててわかりやすかったです。
全ての里子里親に当てはまるとは思ってはいませんが、少しでも幸福になれる子供が増える事を願っています。
こうのとりのゆりかごに預けられ、里親の元に育った宮津くんが今活躍されているのを見ると里親制度をもっと広く知って欲しいなと思いました。

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購入済み

ついに

2021年10月20日

第3巻!
ついに完結です。
お互いに悩むこともあったけど、最終的にはハッピーエンドになって良かったです。

#泣ける #切ない #感動する

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購入済み

涙腺崩壊

2021年10月09日

突然、終わりってやってくるんですね。

ふたりが共に暮らし出して出てくる問題もリアルでした。
一個一個向き合って解決していくのに私も向かい合ってました。
好きなお話だっただけに、終わりが突然すぎて気持ちが追いつきません。
もう少し二人の生活に寄り添いたかったなぁ。
でも、素敵な終わり方でした。

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購入済み

最後までよかった!

2021年09月29日

難しい内容なので,軽くなってしまうと共感できないし,反対に重くなると楽しめないし……,というところを,うまいバランスでゴールに着地したと思いました。読後感もさわやかで,あさひ先生と一緒に泣いたり笑ったり,とてもいいお話でした。

#泣ける #感動する #深い

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