【感想・ネタバレ】ナインフォックスの覚醒のレビュー

あらすじ

数学と暦に基づいて通常の物理法則を超越する科学体系〈暦法〉を駆使し、広大な宙域を支配する星間専制国家〈六連合〉。この国の若き女性軍人にして数学の天才であるケル・チェリスは、鉄壁の〈不変氷〉シールドに守られた巨大宇宙都市要塞・尖針砦で起こった反乱の鎮圧を命じられる。ただしそれは、シュオス・ジェダオ――史上最高の戦略家にして、敵味方もろともに百万人以上を虐殺した最悪の反逆人――の精神をその身に宿す、という条件つきだった。ローカス賞第一長編部門受賞、ヒューゴー賞・ネビュラ賞候補の、魔術的本格宇宙SF!/解説=渡邊利道

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Posted by ブクログ

ネタバレ

頭の中の胃袋が、満足する正餐(面白いお話)でした。文句なしの星5つ。
物理大系を侵食される宇宙の運命と、体制に忠誠を誓う兵士に宿った、大逆人の霊体というちぐはぐバディもの、という時点でもう面白い。

章区切りで、ある種のシーン描写を省いているな?という疑惑はもちますが、そこはこの作者の味とみなします

ただ一点だけ難を申し上げると、解説および周辺の読者の態度。
著者がFtMでゲイだからって、娯楽作品に作者のジェンダー観が投影されているとか、フェミニズム(最近はうす汚いモノとなり果てた)的読み解きをするのは如何なものかと。
娯楽作品は娯楽作品として楽しむのが、粋というものです。

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2020年06月17日

Posted by ブクログ

SF的な世界観をファンタジーを取り入れて描かれたような印象を受けた。
独自の用語が多いこともあり、少し物語に入り込みにくいところもあったが、ストーリー設定や世界観はとても面白く、読み応えがあった。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

エキゾチック系は好みではない。
「ねじまき少女」もどこが面白いのか判らなかった。

と、ボダールの本の感想で書こうと思ってたのに、あちらが停滞している間に、こっちのほうで書くことに…

で、こっちにはご丁寧にもエキゾチック兵器などという代物まで登場する。(やれやれ)

道具立ては、SFではなくラノベ(鎌池和馬とかの)なんだけど、こんな奇門遁甲なお話をヨーロッパ系読者が喜ぶのか、それともアジア系にアピールするのか?

いずれにせよ、もはやSFはコンテンポラリーではなくヴィンテージを味わうべきもの、なのかもね。

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2020年03月18日

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