あらすじ
大奥で起こった暗殺未遂事件の夜、和宮を守ることを誓った家茂。歴史的とも言える政略結婚で出会った東の王と西の王の娘は、互いにかけがえのない存在になっていた。だが、二人を取り巻く時勢は目まぐるしく変化していく。薩摩藩士が英国人を切り捨てた事件の対応で、幕府と朝廷は対立。和宮の異母兄・孝明帝と直接会って話をするため、家茂は上洛を決意するが…!? 涙のクライマックス!
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Posted by ブクログ
上が気になるところで終わったので、上を読み終えたあとすぐに読みました。
家茂と和宮のやりとりが可愛らしくてとても好きです。
慶喜がそこに交じり三人になった時は、なんていうか面白くて……! あなたたち本当に、トップの人たちなんですか、と言いたくなりますね(笑)
でも、その幸せなときがあった分、最後が哀しく切なくて。
読み終えたあと、あまりの哀しさに読まなければよかったとまで想ってしまいました。それだけ、ラストのあの哀しみをうまく書いていらっしゃいました。
「雨は君がために」までだと切なく哀しく終わってしまうので、私は「君が眠りゆく朝に」を読むこともおススメいたします。
Posted by ブクログ
やばい!!めっちゃ泣いた!!!
この本見て小学生のころ初めて本というもので泣いた・・・!!
純愛です!家茂と和宮。
若くして亡くなる家茂の和宮に対する思いに感動!
動乱の幕末にも、こんな恋物語がありました・・・。
Posted by ブクログ
今猛っっ烈に感動しております!泣きたい。めっさ泣きたい!!切な過ぎますよ。本当に。二人の純愛と、西陣織の話で一気に涙を誘います。タイトルの意味を、読み終わった後に感じました。家茂と和宮の周りで起こる様々な因縁、嫉妬、憎悪……。そんな中での二人がただお互いのありのままを求める姿は、とても素敵でした。慶喜も聡明でつかめない人柄、という特色を上手く掴んでいて、もろ想像どおりでしたし、家茂よりも彼の方が大人でかっこよく描かれていたのも何だか嬉しかったです。それなのに、何で★五つではないのかというと、ラストが急ぎすぎで家茂の死因が史実を知らない人には伝わりにくく、またその死にざまで彼が和宮をどれだけ思っているかがよく伝わらず、西陣織のシーンの感動が半減してしまった。この一点につきるでしょう。孝明帝の暗殺や、須美などのオリジナルなシーンやその後の史実の解釈は、新鮮味があって中々面白かったです。なるほど。こういう史実の見方からすると、作者は孝明帝を心底愛していたんだなあ。寧ろ、この作品に登場するキャラクター全てを……。とにもかくにもかなり面白かったです。浪士組のシーンはいらなかったんじゃないかな、とも思ったけど、一巻のあとがきを見て想像するに、新選組ファンに対する詫びと読者へのサービスだと信じたい(笑)。っていうよりも、山南さんだけで分かってしまう私って一体……。まだ未読の方は是非探してみてくださいませ。とっても楽しいですよ。とにもかくにも、何度も読み返すであろうお気に入りの一冊になりました。うん、“ライトノベルらしい時代恋愛小説”の傑作。買って良かった、と思える一冊です。