【感想・ネタバレ】ソフトバンク崩壊の恐怖と農中・ゆうちょに迫る金融危機のレビュー

あらすじ

YouTubeで16万人のチャンネル登録者を持つカリスマが、ついに書籍を刊行!
2019年11月のソフトバンク巨額赤字決算の意味することは何か。
100兆円もの資金を動かす「日本最大のヘッジファンド」農林中央金庫の抱える爆弾とは!?
ゆうちょ銀行がいつの間にか、投資先を外債に大変更していた!?
「リーマン・ショックの数十倍」と言われる次なる金融危機の足音は、すぐそこにまで迫っている!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 購入済み

日本がババを引いてしまっている

リーマンショックをはるかに超える金融危機が起こるという危機感が著者を政治活動に駆り立てたとのことで、本書では金融危機がくる根拠がタイトルにある日本企業を中心にビジネス形態や金融商品の運用から数字を多用して説明されている。行き過ぎたグローバル資本主義が進んだことで実体経済を伴わない数字だけのマネーゲームがすでにバブルの様相を呈しており、あとは誰がババを引くかの状態にあることがこれでもかとばかり説明されている。悲しいことに国民にも大きな影響をもつ日本企業や金融機関がすでにババを引いているようだ。今後来るであろう金融危機の規模感の大小はあるにせよ、本書で指摘されている現在の金融システムが不健全であることは確かで(例えば世界のGDPの数倍の金融資産があるのはおかしい)、金融危機によって生じる悲惨な状況を政治で食い止めたいという著者の思いは伝わった。個別の組織や個人名が若干センショーナルに表現されているため陰謀論のように見えるところもあるが、公になっている財務諸表や人や政治の動きの事実に基づいており、著者の自称する「炭鉱のカナリア」としての注意喚起は真摯に受け止めたい。本書は新型コロナウィルスの影響がまだ認識されていない時点で執筆されていることからその影響については言及されていないが、金融危機のタイミングを早め規模は大きくなることだろう。国と金融システムへの問題提起だけでなく、個人がどう資産を守るかについても若干だが言及されているので参考にしたい。

0
2020年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ソフトバンク社債 65万口座 3兆7300億円 1~3%利率
有利子負債18兆円obligation
ソフトバンクグループは投資会社 
WeWork、OYO、Uber、ネマスカリチウム、失敗続き

ソフトバンク 営業利益8000億円
ヤフー+LINE ?

CLO Collateralized Loan Obligation
 信用が低い企業向けローンをもとにした高金利債権
 例:WeWork

農林中金 JAバンクの預金を運用する金融機関
 資産総額108兆4000万円 (2019年9月)
 リーマンショックでトップの1兆5000万円の損失
 CLO保有額7兆9000万円 世界トップ 銀行法外

ゼロ金利で利益の出ない地銀
 純資産以上の「その他証券」=ジャンク債で利益

ドイツ銀行
 5500兆円のデリバティブ(金融派生商品)
 ドイツGDPの12倍

ゴールドマンサックス証券
 大株主不明、リーマンショック時も利益 
 日本法人副会長 佐藤氏⇒ゆうちょ銀行副社長
  ⇒ソフトバンクグループ副社長

著者:オリーブの木 党首

0
2020年09月12日

「ビジネス・経済」ランキング