【感想・ネタバレ】啄木鳥探偵處のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年12月06日

ちょうどアニメ化されていて、好きな声優さんが参加されていたこともあり、気になり原作も読んでみた。当時の日本の時代背景ともリンクしていて読んでいるうちに、タイムスリップしたようだった。表現が美しく、色彩豊かに描かれている。内容はミステリーだけど、啄木がとても愛おしく感じる作品だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月26日

明治42年の東京。生活に困窮した啄木は探偵業で生活費を稼ぐことに。
颯爽として、嘘つきでやんちゃ、泣き虫で愛妻家で独りよがり、饒舌で見栄っぱり、酒呑みの女好き、ロマンチックなサディスト、先見の詩人、そして天才歌人の石川啄木が、彼の才能に惚れ込んだ初心な金田一京助を巻き込んで事件を追う。5篇。

浅草...続きを読むの凌雲閣に夜な夜な現れる幽霊の謎。
浅草奥山で評判の生き人形に喉笛を食い破られたような死体の謎。
空を飛ぶ奇術師が電線に首を引っ掛けて死亡。彼は本当に空を飛んだのか。
浅草の遊郭で京助と一緒にいた娼婦の死。窮地に立った京助だったが。

人気イケボ声優が話題だったらしいアニメを2話ほど見て、意味が分からず、本を読んでみた…。
これから改めて見直してみよう。
啄木のどこにそんな魅力が?というくらい、振り回される京助さんがお気の毒。
あと、時系列が飛んでる?ちょっと混乱。
でも、それぞれの事件の最後に啄木が詠む歌が、事件をぎゅーっと詰め込んで、一気に解き放つよう。
いい感じ。
啄木の短歌を改めて読みたくなった。

アニメ観て「ゴンドラの唄」が頭をぐるぐるまわる。色っぽい歌詞よねえ。

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Posted by ブクログ 2020年10月01日

歌人・石川啄木が国文学者・金田一京介を相棒に、貧困の金の足しに探偵業を営むミステリー。
探偵業とイメージが結びつかない、実在の人物二人が主人公というのに読む前は「?」となりましたが、石川啄木のくず…もといぶっ飛んだ性格・エピソードと明治後期にまだ潜む闇深さや世情が折り重なって、重厚な内容となり、地味...続きを読むながらも個人的には大変好みで面白く読めました。
収められている5つの短編は、時代性もあってか、それぞれの結末は暗く、切なく、やるせなさが残りますが、啄木と金田一の噛み合っているような、いないようなホームズ&ワトソンぶりや、啄木の一句に結末を締められると、ひどく引きづるのではなく、独特の余韻となっているのが特に良かったです。
また、最初の1編目は文章にクセがあり読みにくいが、各話の発表の時差もあるのか1篇ごとに読みやすくなりながら、文章に広がる独特の世界観を損なわなかったのが、著者の技量のすごさだと思いました。

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Posted by ブクログ 2020年05月19日

アニメ化の告知を見て「アニメを本格的に見る前にある程度把握したい」と思って購入したもの。
アニメの石川啄木役の声優がとにかく好きなので、あの方が最初どんな風に演じようとしていたのだろう?というのも知りたくて、気付けば最後までガッツリ読んでいた。(どうやら最初にやろうとしていた演技は、「それだと浮世離...続きを読むれしている」と指摘されたそうなので)
原作の方が啄木さんの性格がキツい様な気がする。……何故だろう。
描写が本当に最低限で、挿絵もないので、合う合わない・好き嫌いの差は激しいと思う。
長々と細かく描写されるのが苦手な私には合っていた。
全体的に「ここはどんな風に動いていたのだろう?」と思いたくなる部分があり、そこに合う合わないの差が生まれる原因があるのかな?と思う。
私はそれを「空想の余地が残されているので、読んでいて楽しい」と思って楽しんでいる。

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Posted by ブクログ 2019年12月31日

以前の泉鏡花で味をしめ、明治文豪系ミステリのあのぬるさが好物であると気付きました。解説それは言わぬが花だろう!他にこのような系統の作品を探したいと思います。
しかし啄木は不遇な人生やな、と興味を持ちました。

2019.3.23追記。
書店でアニメ化の帯を見た際の衝撃をお分かりいただけますでしょうか...続きを読む
追い付いた(何とは言わぬが)。読み返して楽しみにしときます。
えーと、これやってくれるなら、さらに泉鏡花殺人事件の方とかー、いっそ飛鳥部作品とかもさー、と思いました。

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Posted by ブクログ 2010年05月01日

第三回創元推理短編賞受賞作「高塔奇譚」、そこから始まる連作短編集。


実在の歌人・石川啄木を探偵に、これまた実在の国文学者・金田一京助を助手にという奇抜な取り合わせにまず目が行きますが。。。

夭折した啄木を主人公に五編の秀作を仕上げた氏の凄さに感服。

ちょっと金田一氏の扱いが可哀相な気もします...続きを読むが、心に残る作品群でしたよ。

驚愕の隠し玉もありますので、是非、御観覧ください。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

生活に窮した石川啄木が副業として探偵事務所を開設。その人柄と類まれなる才能で、嫌がる金田一京助を助手に怪事件に挑むミステリです。史実と創作を織り交ぜて、自分の知識と照らし合わせてみたり、そう繋がるのか!と驚いたりできる・・・はずなんですが。どうも文章が読みにくい。流れが急に途切れてあらぬ方向へ進んだ...続きを読むり、時系列が混ざりかけて今どの時点なのか分からなくなったりと、何回か数行前を読み返す羽目になりました。犯人の動機や啄木の性格も、金田一の一人称の視点で語らすに、なにかエピソードなどでわからせてほしかった。設定は面白いし、小道具の使い方や伏線の張り方もいいと思う。後は、書き方ですよね・・・。

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Posted by ブクログ 2010年05月05日

 なんと石川啄木と金田一京助(耕助ではない!)が事件を解決していくというステキ設定なミステリー。私、こういう実在の人物系に弱いみたいです。
 そーいえばトリビアでやってましたね、啄木は女癖悪かったって。(何が「働けど働けど」だよ!笑)もっと短歌とか絡んでくるかと思ったんだけどそうでもなく、いうなれば...続きを読む明治版「TR●CK」って感じでした。それは手品や幽霊のタネを見破ったりする筋だけでなく、貧乏なくせに見栄っ張りな石川啄木と、臆病ですぐ気絶する金田一京助はなんとなくあの二人っぽくありませんか(笑)
 この啄木が間もなく世を去ってしまうことを知りながら読むと(彼の夭折は周知でしょうが)、見栄っ張りで要領のいい啄木のキャラクターがなんとも切ないものに感じられてきます。
 この二人だけでもおいしいのに、最後にはあの大物の少年時代も登場……。

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Posted by ブクログ 2023年09月04日

面白かったけど、石川啄木の性格悪さにイライラ
金田一京助の軟弱さ、人の良さにモヤモヤ
腹立ち過ぎて、内容が時々入ってこなかった

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Posted by ブクログ 2021年07月07日


石川啄木と金田一京助、2人の五編探の偵物語
啄木鳥探偵處に舞い込む
やや貧乏くじを引いている金田一さん
けれどなんだかんだ石川君の事を見捨てられないんだねぇ
アニメも観ていたけれど、アニメで出たキャラ皆出るのかと思ったが2人だけだったのは少し悲しい

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Posted by ブクログ 2019年05月14日

アニメ化されたとのことで読んでみた。
非常に不思議な味わい……
ミステリーというには、あまりにも形がぼやぼやと定まらない印象。

何より、石川啄木と金田一京助という実在の人物を出しておきながら、ふわふわととらえどころのないキャラクター造形にしているのはわざとなのだろうか。
二人の言動がちっとも響かな...続きを読むい。
これがこの作者の持ち味?
ミステリーとしても正直ぬるく、とりあえず読破してみたというのが率直な感想。

とはいえ独特の味があるのも確か。
アニメがどういう作品になるのか非常に興味がある。

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Posted by ブクログ 2013年07月10日

読む前の印象とはがらっと違ったなぁ。
石川啄木がなかなかにヒドイ男でした。お知り合いにはあまりなりたくないタイプ。
変人でも孤高の方が好みなだけですg
「逢魔が時」が金田一先生ががんばってて好きです。

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Posted by ブクログ 2013年03月04日

石川啄木が金田一京助を引きずりながら、事件を解決していく短編集。
や、引きずってはないんですけど。
調子のいい啄木と、ちょっと情けない金田一先生の関係が愉快で面白いです。

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