あらすじ
職場や社会にはびこる居場所のないオジサンたち! 定年前後の本当の不安は、お金・健康より「孤独」!
現役時のニッポンのカイシャ生活にこそ、定年前後の「孤独化」の芽があった!
健康社会学の立場から、(組織の中における)現代人の「ジジイ化」「オジサン化」現象を分析し、
鋭いメスをいれ好評を博した著者がおくる、「定年」を境に居場所を失い孤独に陥りやすい人の特徴を分析し、そうならないための対処法まで言及。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「今の50代は英語もまともにできない、Excelも使えない、コミュニケーション能力が低い。50代は甘やかされ過ぎだ」「女性はマイノリティーの女性会社員として、ガラスの天井に苦しめながら仕事人として生きた。単に組織人として会社員を過ごしたわけではない」
この事実に反論できる、高齢男性がいるでしょうか。「定年」ごときで、あたふたしているなんて、今の若者や女性の悲しい過去を考えれば、…。
「会社員は、敗者のゲームだ。不採用通知、リストラ、左遷を回避しただけ。だから、役職停止と定年は全員にやってくる”負け”かもしれない」と語ったのは誰だっただろう。今まで、苦労しなかった分、辛いのは分かるが、今までが順調だったから、”順番”、”順番”。って、想うのは私だけ?
ベテラン社員の暗黙知があるから、過去の実績があるから、なんて、「根拠なき楽観」を捨てて、誰もが通ってきた道を、たまたま、運よくすり抜けてきただけ、といことを実感して、定年を迎えるべきだと考える。「50代問題」や「働くシニア問題」に甘えるんじゃない!、と。
最後に、あと20年後、働くシニアを批判する若者が、シニアに近づく。そのとき、彼ら/彼女らは、なんて言われるのでしょうか。とても、気になります。同時に、反論する姿も