あらすじ
歴史学者は現実の政治外交を知らない!
歴史の定説や常識についての“異議申し立て”をする目からウロコの100エピソード。
古今東西の世界に通じる鬼才が、世界史から日本史まで幅広い歴史論争に終止符を打つ!
◎『日本書紀』の万世一系が「史実」である証拠
◎南朝正統説は徳川氏が新田一族だったから
◎本能寺の変をマキャアベリに倣って分析する
◎江戸300藩の大名は愛知県出身者が過半数
◎日本統治が書き言葉としての朝鮮語を与えた
◎中華人民共和国の国名は日本語からの輸入
◎ジャンヌ・ダルクは男系男子継承の守護神だ
◎フランス革命の原因はマリー・アントワネット
◎明治憲法は当時の欧州でも超先進的な憲法
◎ゾルゲに憧れてKGBに志願したプーチン
第1章 日本古代史――古代史に謎などない
第2章 日本中世史――愛と欲望に生きた中世人
第3章 日本戦国史――信長・家康より秀吉
第4章 日本江戸時代――江戸時代礼賛論の死角
第5章 韓国史――韓国は日本の兄という嘘
第6章 中国史――中華思想史観の虚構
第7章 西洋史I(古代・中世)――誤解だらけの西洋史
第8章 西洋史II(近世)――米国独立と仏革命の裏側
第9章 世界と日本の近代史――明治日本の世界史的偉業
第10章 世界と日本の現代史――平成日本の危機と世界史
※この作品には、電子版限定の特典として、八幡和郎著『世界と日本がわかる最強の世界史』(扶桑社刊)の一部が巻末に収録されています
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Posted by ブクログ
日本、アジア、ヨーロッパなど日本史・世界史で習ってきた歴史の記述に一つの考え方を投じる内容。一つと言うのは、歴史は常にそれまでの物質的な発見や他の事実との整合性で新しい説が生まれるものであり、一度誤りとして無くなった後も再び通説となって復活もする。考え方の一つとして一気に古代から現代まで復習出来るので、歴史に少しでも興味のある方なら嬉しい内容。と、言いたい所ではあるが、多少人並みに、寧ろ日本史も世界史もやや得意だと認識していた自分から見てもやや難しかった。勿論記憶がだいぶ薄れたという時間的な問題はあるだろうが、特に日本史は時代背景だけでなく詳細に天皇系譜を覚えてないと難しい。学生時代にボロボロになるまで朱書きを入れた山川の教科書や用語集を引っ張り出して読みたい気分だが、最近はWikipediaなる便利な物もあるので一緒に調べながら読み進めると分かり易い。
こう言った書籍に触れる度にもう一度学校に通いたい、勉強したい意欲に駆られる。一つの考え方として受け容れつつも、多方面から情報収集して自分なりの歴史観を作っていく事が本当の勉強だと、今一度気付ける。
また、こうした歴史を基に現在と未来の問題解決の糸口を探す事が、未来に向かって良い歴史を作り出す事にも繋がっていくのではないかと感じる。一つ気になるのは「謎はない」という断ずるあたりがやや私の思考とは合わないぐらいか。私は前述の通り、今後も新しい発見があれば変わる余地はあると思っている。