【感想・ネタバレ】ネコの住所録のレビュー

あらすじ

群さん、さすがの観察眼です!
身近な生きものたちの面白すぎる実態が、愛情たっぷりに綴られた抱腹絶倒のエッセイ。

猫、犬、ハツカネズミ、モルモット、セキレイインコ、熱帯魚……幼い頃から生きものと一緒に暮らしてきた著者。うわさ話をする度に眠りから覚めて耳をそばだてる婆さん猫、道路上の轢死体と化す事に執念を燃やす猫など、鋭い観察眼で彼らのしたたかさを見抜くが、そこには深い愛情があった――。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

犬や猫はもとよりイノシシや奈良公園のシカ、カナブンや鰻、カエルや蟻まで、作者のおもしろエピソード満載だった。グルメな鳥や犬の生き方もそれぞれ。生き物の声が伝わる文章だ。

一番気に入った本文は
「死んでも離さない」より
「動物が嫌いな人よりも、動物が好きな人のほうが、より動物に対して残酷じゃないかと思うことがある。
自分は動物好きだという自信や傲慢さが、知らず知らずのうちに動物を傷つけているのではないかと不安になることもある。
動物好きな人は優しいというのは嘘である。
動物が好きだが、性格の悪い奴に私はたくさん会った。寂しいから動物を飼うと言う動機にも、首をかしげる。結婚と同じで自分の気持ちを、きちんとコントロールできない人は、他の生き物と暮らしたって、あまりうまくいかないのではないだろうか。相手の気持ちも考えずに、自分の気持ちばかりをまぎらわせてもらおうとすると、ろくなことにならない。そう思い始めるとだんだん自信がなくなってくる。そして私は一生、動物に対して申し訳ない飼い方しかできないような、気になってしまうのである。」

もうすぐ動物愛護週間。ともに生きること、よく考えないと…と思った。

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2024年09月15日

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