あらすじ
北海道で生まれ育った高橋漣は、花火大会で出会った園田葵に一目惚れ。彼女が義父から虐待されていることを知るが、まだ中学生の漣には何もできなかった。それから八年。漣は地元のチーズ工房で働き、葵は東京にいた。 遠い空の下、互いを思いながらも、すれ違いと別れを繰り返す二人。それぞれの人生を歩んできた男女が、再び巡り逢うまでの物語。
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Posted by ブクログ
高橋漣
北海道で生まれ育った。平成元年生まれ。中学生の時に行った美瑛の花火大会で葵と出会う。チーズ工房で働いている。
園田葵
花火大会で漣と出会う。中学生の時に家族で夜逃げのように出て行った。弓とは小学校からの友人。
竹原直樹
漣の友人。中学生の時に行った美瑛の花火大会で後藤弓に一目惚れした。
後藤弓
直樹と八年間、付き合ったり別れたりを繰り返しながら結婚した。が、一年で終わりを告げた。
村田節子
葵がよくご飯を食べさせてもらっていた家のおばさん。子ども食堂と呼ばれている。
桐野香→高橋香
漣が働くチーズ工房のガサツな先輩。
山田利子
直樹の2番目の妻。
高木玲子
葵が働いていたキャバクラの同僚で友人。シンガポールのネイリスト事務所で働いている。
水島大介
直樹の結婚式の時にベンツで葵を迎えに来た。キャバクラの客。ヘッジファンドのオーナー社長兼ファンドマネージャー。
矢野清
葵の伯父。昆布の漁師。
真由美
葵の母親。
池宮
中目黒で小さなネイルショップを経営している。
冴島亮太
シンガポールで働く玲子の運転手兼事務。
桐野昭三
香の父。
桐野春子
香の母。
高橋結
漣と香の娘。
矢部
高校を出たばかりでチーズ工房に入ってきた新人。
高橋英和
漣の父。
高橋智子
漣の母。
富田幸太郎
チーズ工房のオーナー。
富田奈津美
幸太郎の妻。
佐伯
新宿のネイルサロンの店長。
小柳翔
東京の映像製作会社で働いている。子供の頃、子ども食堂でご飯を食べさせてもらっていた。
Posted by ブクログ
映画を観たくて読んでみた。
蓮と葵のすれ違いは切なく、もどかしい思いの連続だった。
人が人と人を繋げていくストーリーの中に幾つもの切なさがあった。
死を覚悟した香の強さには心打たれた。
テンポ良く進んで行くし、シンプルな言葉、表現が多かったので1日もかからず読み終わった。
結ちゃんの章も感動的だったな。
早く映画が観たい。
Posted by ブクログ
初 林民夫 作品。
「泣いている人がいたら、抱きしめてあげるのよ」この場面から、涙が止まらなくなってしまう。
二人の物語では、印象的なフレーズがいくつも出てくる。
「ただ、守りたかっただけなのに」というフレーズが何回も飛び交う。きっと、誰もがそうなんでしょう。そして、気づく。”誰かを守る”ことなんて、誰も出来ないことなんだと。とても傲慢なことなんだと。たぶん、自分を守ることだってできないのに。
「この町で、普通に生きていく」都会に出てきた若者は、いつしか、根無し草になってしまう。拠って立つ自分を見失ってしまう。”今日”と”明日”の重さに耐えかねて…。何が「普通」なんだろうか。なぜ「普通」になり切れないのだろうか。「普通」でなければ、それは高望みなのだろうか、と。
人は、出会うべき時に、出会うべき人に出会う。そうなのかもしれない、そうでないかもしれない。もし、そうだとしたら、私たちは、まだ道半ばなのだろうか。それとも…。
節子ばあちゃんがつぶやく「どうしちゃったんだろうねぇ、この国は」。ほんと、そう思う。
Posted by ブクログ
ずっと重たい感じ。
最後の結は感動した。
人間性がそれぞれ描かれていて分かりやすかった。
登場する回数少ないひとの一人称が
結構グッときた。
Posted by ブクログ
映画が泣けるいい話だったので本も買って読んでみた。この人はこういう背景があったのかと再発見でき、映画の北海道の雄大な景色、沖縄の人情、東京、シンガポールの洗練された風景、中島みゆきの歌、感動がよみがえってきてよかった。美唄から函館には簡単に行ける距離じゃないよと相変わらず思ったけど。。小説だけ読むと登場人物がごちゃごちゃするかも。両方楽しむのがいいかな。