あらすじ
夢のなかで目覚め、その内容を操作できる明晰夢。映画「インセプション」でも描かれるこの鮮烈な夢を体験した著者は、不可思議な世界に魅せられ、夢の科学へと分け入っていく。最新科学から村上春樹までをたどり、夜の旅の意味と目的を解明する無二の科学読本
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Posted by ブクログ
「夢の正体 ~夜の旅を科学する~」
夢に魅了された著者の調査と実体験。網羅的に書かれていたので気になったことだけ。
✅予知夢:脳は寝ている間も動いている。現在自分が患っている病気も潜在的に現れるため、将来の病気が予知できる。
例)歩き回る夢⇒認知症
Posted by ブクログ
夢日記はつけてみようと思った
本文中にもあるが、どんな夢を見たか・明晰夢だったかが夢を見た人の主張に依存してるので科学とは相性が悪い
一応、日本の研究で、夢で出てきたものとそのときの脳の反応を測定して紐づけることで、夢に何が出たかを判定することはできているらしい
結局は脳の処理がもたらす産物なのだから、脳の研究が進めばもっとメカニズムの解明が進むだろうか
Posted by ブクログ
夢と睡眠について科学的・文化的両面からその秘密に迫った一冊。夢と睡眠の研究の歴史から、明晰夢(夢の内容を自覚して見る夢)の見方、PTSD等を治療する夢のセラピー効果までさまざまな分析がされていて面白い。睡眠の構造について解説されている本は多々あったが、ここまで「夢」について深く分析した書籍は初めて読んだので非常に勉強になった。寝る前に夢を見ることを意識し、アプリ等で毎日の睡眠を分析し、夢日記をつけるようにすると明晰夢を見やすくなるということだったので、実際にためしてみようと思った。
Posted by ブクログ
夢が科学の対象になり、睡眠や精神疾患の治療に役立つ研究が進んでいるということについては朗報だろう。
とはいえ、明晰夢を見る、ということについては半信半疑になるのを拭いきれない。明晰夢をみるトレーニングで著者がハワイに行く話でも、地を足に付けずに生活してるような参加者の話は私も著者と一緒に辟易した気持ちがあった。
人の夢は否定したくないし、見た夢を聞きたいとすら思う。ただ、夢に夢を持ちすぎなのではないかと思う人々もいることは事実だ。
生きるのは現実だ。夢が、現実を生きるのに役立てればいいのではないかと思ってしまった。
あと、睡眠がいかに必要かがよく分かった。ギネスから不眠の項目が消えたのも納得がいった。人間、寝ないといけないようにできている。また、素人的な考えでレム睡眠を少なくしてノンレム睡眠が増えればいいのではないかと思ってたけどこれも違った。レム睡眠もないとバランスがとれないのである。むしろ、レム睡眠こそ頭を整理したりするのに必要な時間なのではないかと思ったくらいだ。レム睡眠のときに夢を見るが、夢はときにインスピレーションを起こしてくれる。悩んでいたことが解決されることもある。生きていく上で、やはり必要なものだったのだ。