あらすじ
アスタルト王国軍務省錬金術対策室室長にして自らも錬金術師のテレサ・パラケルススと青年軍人エミリアは、水上蒸気都市トリスメギストスへ赴いた。大企業メルクリウス擁する錬金術師フェルディナント三世が不老不死を実現し、その神秘公開式が開かれるというのだ。だが式前夜、三世の死体が三重密室で発見され……世界最高の錬金術師はなぜ、いかにして死んだのか? 鮮やかな論理が冴え渡るファンタジー×ミステリ長篇
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Posted by ブクログ
とても面白かったのですが、疑問に思ったことが1つ。
族に襲われそうになり、咄嗟にエミリアが錬金術を使用したシーンがあったと思うのですが、あのときテレサとエミリアの首には爆発する首輪が付いていたように思います。
錬金術を発動した際になぜ爆発しなかったのでしょうか?
何か読み損じているところがあるかもしれませんが、わかる方が居れば教えて頂きたく思います。
気になって仕方がありません。
Posted by ブクログ
定番の探偵と助手もの。遊び人で破天荒なテレサと実直なエミリアという対照的な2人のやりとりが楽しい。
ファンタジー×ミステリということだが、事件に関する細々とした伏線はあまりないので、情報がさっぱりしていて読みやすかった。(ミステリをあまり読まないので、単に私の読解力不足かもしれない)
かといってストーリーが物足りないというわけでもなく、事件の謎に加えてテレサとエミリアの過去に関わる情報や世界設定の話が同時に繰り広げられていくので、各方面に面白かった。錬金術の階層構造や、錬金術師と国家情勢のつながりなど、今回詳細に描かれなかったものを含めて世界観の広がりにわくわくする。そういう点では、どちらかというと「ミステリ要素のあるファンタジー」なのかもしれない。
上司と部下で、正反対だけど似た者同士で、共犯者になった2人。至極単純に共犯者・運命共同体という類の関係性に弱いので、目的を共有した2人がこれからどんな関係を築いていくのかとても気になる。
一旦事件は解決したもののがっつり続きものを想定した終わり方だったので、続編でまた2人の活躍が見れたらいいな。
Posted by ブクログ
錬金術師がかなり特別な存在な世界。こんなん何でもありでは?って思わせておいて、ちゃんと密室殺人で、ちゃんと謎解きをしていてよかった。
エミリアがただの語り手じゃないところもよい。