あらすじ
人間関係は、私たちのほとんど全ての悩みの原因になっています。周囲の人間の理解しがたい行動に、どうして私たちが傷つき、消耗しなくてはならないのでしょうか。世界でも有数の社会心理学者である著者が、そんな他人のふるまいの背後に隠された心理学的な理由と、その対処法を紹介します。自分のせいだと思っていた周囲の人の行為も、もしかしたら原因はほかにあるのかもしれません。本書を通して、きっと他人のふるまいへの見方が変わるはずです。
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Posted by ブクログ
自分が過去に人に対して思った印象と、自分がされたと思われる印象を理解できた気がします。
確かにあの人の印象が変わったきっかけはそうだったなどなど
そして人を理解する難しさ、特に一度印象づいたイメージを覆すことの大変さを知りました。
今後人間関係で嫌な印象があっても、頭に入れておけば以前よりは怯えずにすむかな。
Posted by ブクログ
感想:
人を正しく理解することができるようになる本だと感じました。
悪い意味ではなく、人間とは正しく他人を判断できない、だからこそ
それを知ったうえでどのような努力をしたらよい人間関係が作れるか
ということを根拠付きで知ることができたのは人生において大きな収穫でした。
~ 以下、自分用の備忘録として記載(ネタバレ) ~
第4章:信用レンズ
・意志の力があることを示す
困難な状況に陥った時、あるいは自分の利益ばかりを優先したくなるような
状況になった時、その人がその誘惑に打ち勝って正しい行動をとってくれる
と思うから、その人を信用するのです。
・自信過剰に注意
自慢をしすぎると、それと同じだけ人は評価を割り引きます。
・パワーポーズを取り入れる
力強い姿勢が実際にその人にパワーを与えるのです。
第5章:パワーレンズ
●パワーを持つ人たちは自分がコントロールする人たち(部下など)
に対し責任を持つ
●パワーを持つ人には周囲の目が注がれている。
●パワーは持つ人は脳を刺激する
●パワーを持つとくじけない
・相手の注意をこちらに向けたければ、相手がその素晴らしい状態を
さらに発展させるために、こちらに何ができるかを知ってもらうしかない。
(有力者にとって、お世辞・賛辞などどうでもいい)
第6章まとめ(の中から抜粋)
・相手との間に「自分たち」という感覚を生じさせることが大事
第7章:
・「促進レンズ」と「予防レンズ」はだれでも持っているが
たいてい一方のレンズで物事を見ている
「促進レンズ」…潜在的利益、勝利といった枠組みの中で語る
「予防レンズ」…損失回避、ミスを防ぐといった枠組みの中で語る
第9章
・人は一般的に、自分は公正で偏りがない人間だと考えたがります。
(平等主義的目標)
→ラベリングの力を利用することができる
・人は事態を予測しコントロールしたいという深い根源的な欲求を持っている。
したがって、あなたを判断しようとする相手がコントロール感が乏しい状態であれば
いつもより余分に努力してあなたを知ろうと努力する。
・相手の成功にとって欠かせない存在になる
→あなたの協力なしには成功が得られない状況をつくる
・一緒にいることを避けられないようにする
→これから非常に困難な苦痛に満ちた状況を耐えなければならないとき
それをやり遂げる人とは、ゴールまでの道のりが少しでも楽になるような
考え方をする人たちです。
→人は抵抗しても無駄だとわかると、あきらめて相手を好きになるほうが
理にかなっているように思えてくる
・自分たちがふだんどれほど下手な謝罪をしているかはおどろくほどです。
(相手が求めているのは何か、「共感」「償い」「ルールの認識」など)