あらすじ
幕末に京都を震え上がらせた新選組の隊士・沖田総司は、子どもと鬼ごっこをしていた。
殺戮の場で、牙を剥いた悲愴な狼が、幼子のように無垢だった。
人を斬った翌日は、血の臭いを振り払うために戯れるのだ。
そこへ美しい娘が現れ、総司は魅入ってしまう。
天然理心流の剣が何より大事であったが、胸は高鳴るばかり。
が、労咳に冒された総司は、ただ、娘の額に口づけしかできなかった…。
※本作品は、「沖田総司 壬生狼」を加筆修正した新装版です。
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Posted by ブクログ
沖田総士を通して新選組が描かれている。
新選組の小説を読むたびに思うのが、芹沢の暗殺、山南の切腹で隊の形が変わってしまったように思う。伊藤甲子太郎の最後も、なんか卑怯に思ってしまう。
何を正とするか、凄くむつかしいけど、動乱の世で答えが変わってしまう、だから新選組って好きなんだけど嫌い。
この小説も、そんな難しい正義が書かれていたように思った。