あらすじ
日本では男性に政治権力が集中している。何が女性を政治から締め出してきたのか。そもそも女性が極端に少ない日本の政治は、民主主義と呼べるのか。客観性や中立性をうたってきた政治学は、実は男性にとって重要な問題を扱う「男性の政治学」に過ぎなかったのではないか。気鋭の政治学者が、男性支配からの脱却を模索する。
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Posted by ブクログ
私たちが暮らしているのは人口の半分が不当に虐げられる社会である。はっきりとそれがわかる本でした。女性と男性の対立を生むことがフェミニズムなのではなくて、女性に不当な役割が与えられている社会構造の変革を求めるのがフェミニズムだと、この考えが男女共に広がればいいなと思いました。個人的に男性や周囲の環境にぶつけて来た怒りが対社会、公的な怒りになればよりよい社会もできてくるのかなぁと考えるきっかけにもなった。
また、政治について全く知識のない(中学の基礎的な政治についても危うい)私でも用語の解説が入っていたり、段落ごとに話す内容が整理されていたりして理読みやすい本でした!