女性のいない民主主義

女性のいない民主主義

902円 (税込)

4pt

日本では男性に政治権力が集中している。何が女性を政治から締め出してきたのか。そもそも女性が極端に少ない日本の政治は、民主主義と呼べるのか。客観性や中立性をうたってきた政治学は、実は男性にとって重要な問題を扱う「男性の政治学」に過ぎなかったのではないか。気鋭の政治学者が、男性支配からの脱却を模索する。

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女性のいない民主主義 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年07月01日

    私がいた欧州の大学では、政治学の講義においてリアリズム、リベラリズ厶に次いでフェミニズムとコロニアリズムの視点が用いられるのが一般的であった。
    この本は、そのようなジェンダーの視点で、日本の政治を丁寧に論じている本。
    全国民におすすめしたい。

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    Posted by ブクログ 2022年11月07日

    まず、政治過程論の導入書として非常に素晴らしい。一つの政治イシューがどのような経路を辿ってある政策に結びついていくのか、政治の力学を学びたい人にはオススメ。
    その上で、ジェンダーがどのように社会に、政治に影響を与えているのか、深い考察がなされている。
    東大教授の本ながら、新書として読みやすく、それで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月13日

    今まで読んできた政治学の本の中でトップレベルに読みやすく、そして新たな視点に気づかせてくれる新書でした。
    高校中学の社会の授業でやった方がいいんじゃないかな。
    今の日本は男性のための民主主義。女性活躍社会と名は打っても、実はそれは男性が働きやすい、または男性を助けるための政策でしかないということに気...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月04日

    有斐閣に勧められて
    今年読んだ本の中で1番響いた
    女性のもやもやの大部分が説明できると思う
    その分他の文献でも読んで比較しないといけない。
    この本を読むとやる気が出て気持ちが飛び出してしまうけど、冷静にならないと

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    Posted by ブクログ 2020年04月27日

    まず、民主主義をどう定義するかをめぐる議論ののち、教科書的な政治概念を一つ一つジェンダーの視点から検討する中で、課題点を炙り出し、筆を進める。新鮮でありながら、非常に読みやすい、説得力のある内容だった。

    以下、メモ
    ・マンタラプションは、一部の男性によって集中的に行われているらしい。
    ・ピルと中絶...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年12月29日

    とても刺激的で、勉強になった。この本はもっと多くの人に読まれるべきだと思う。日本の政治が簡単に変わるとは楽観できないが、少しづつでもジェンダーバイアスから自由に人々が活躍できる社会になればよいと強く望む。

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    Posted by ブクログ 2019年12月10日

    本書は、これまでの主流派政治学は価値中立性を謳っていながら、「男性の政治学」にすぎないのではないかという問題意識の下、「ジェンダー」を、女性に関わる政治争点の一種としてではなく、いかなる政治現象を説明する上での用いることのできる視点として位置付け、ジェンダーの視点で、「政治」「民主主義」「政策」「政...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月06日

    教えて頂いた本
    社会の多くのことは何らかの形でフェミニズムと絡んでいる、という男性著者の主張に頷きながら読んだ

    たまたまなんだけど最近ジェンダー絡みの人文書、小説を読み、映画を観ることが多い。世の中が違って見えてくる

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    Posted by ブクログ 2023年02月07日

    ちゃんと消化しきれたわけではないが、政治や政策の視点から、日本社会の福祉政策の特徴やジェンダー関連の課題を考えたことはあまりなかったので、かなり新鮮な視点があった。
    所謂「民主主義」と定義されているものをジェンダーの観点から問い直すことや、女性が政治に関わることで男性ばかりでやっていたときには見えな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年08月17日

    「マンスプレイニング」「マンタラクション」「ブロプロプリエイション」「クリティカル・マス現象」「コンドルセのパラドックス」「エコーチェンバー現象」

    レベッカ・ソルニットの著作をこの本の前に読んで、名付けがいかに大切かを実感したところだったから、この本に出てきた多くの新しい言葉を覚えようと思う。この...続きを読む

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