【感想・ネタバレ】ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] やっかいな人のマネジメントのレビュー

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Posted by ブクログ

最強の会社とは、同じ目標に向かって全社員が協力し一致団結している状態だと思う。たとえお金や時間が無くても知恵と根性で切り抜け成功した起業家は多い。しかし、これが意外に難しい。同じ目標に向かっていながら、一定規模の組織の中には足の引っ張り合いや責任回避に長けた「やっかいな人」が必ず存在しているから。
本書は、自分ではそうだと気づいていない「やっかいな人」や無自覚に行っている「やっかいな人」などの対処法を具体的に論じた実践書です。したがって、新人教育や幹部教育などでも有効活用できる良書です。
全11章からなっていますが、忙しい人は最初の3章までだけでも目を通すことをお勧めします。(特に第2章の「ストレス・コミュニケーションの対処法」ホリー・ウィークスの考察は必見です)
本書には、具体的な事例が多く掲載されており、最終的にどうなったのかなど(必ずしも円満に解決したパターンだけではありません)も含めて参考になります。さらに、入山章栄氏の序文もさすがです。
私なりに、本書のマネジメント内容を勝手に要約すれば、「まず、問題を正確に把握し、問題に見合ったコミュニケーションスキルで対処する。その場合、相手を尊重する、相手の言動と人格を区別する、相手の言葉を自分なりに言い直すことで対決の場を合意の場と変える、相手の立場に立ってみる(自分の視点を犠牲にするのではなく自分の観点を広げる意味で)」で、それでも解決のめどが立たない場合は「退社」という選択肢も念頭に置いて行動すべき。
本業ではなく、社内の人間関係でストレスをためることほど会社や社員にとって非生産的なことはありません。社内の不協和音を事前に封じ込めることは、会社トップの責任でもあることも自覚してほしいものです。

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2020年08月15日

Posted by ブクログ

手元に置いておきたい。
こういうことって、感覚的に対応するものだとばかり思ってた。戦略的に対応するものなんだね。知は力、だ。

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2021年06月19日

Posted by ブクログ

感情はコントロールしづらいが、認知は変えられる。
1.人は認知を使って物事を理解するが、人を行動へと突き動かすのはあくまで感情。
認知は外部から収集した情報を処理してアウトプットを出す脳の情報処理を指す。
感情は物事に対して抱く気持ち。
2.自分の認知と他者の認知は異なる。
3.人は変えられない。

*対立がある時、その目標は妥協ではなく、溝を埋めて新たな選択肢や解決法を創出することである。
連帯感を持たせ、信頼できる関係を構築すること。
*時間を味方にして、協力者を集める。慌てて行動しない。どのような選択肢があるかしっかり確認する。
*目標を決め、それに集中する。
*人ではなく、問題に集中する。
*独善的にならないように注意する。
*全てを聞いた上で、対応は選択的に行う。ただし、すべての点に対処する必要はない。見解の相違をもたらしている部分にのみ取り組む。
*急いで結論を出さない。
*第三者に入ってもらうことを検討する。
*対立する相手に自分のことを知ってもらう。
*クールダウンしてから改めて話すという方法もある。
*礼儀正しく、思いやりを示す。

*相手を尊重する。また、自分にも責任の一端があることを認めるテクニックもある。
*言い直して矛先をかわす。
*言動と人格を区別する。

会話マネジメントの3要素
1.内容を明確にする。
2.中立性を保つ。
3.抑制した表現に努める。

意地の悪い同僚への対処は難しい問題。
行動を起こさなければ状況は変わらない。
毅然と抗議する。悪しき振る舞いを指摘するのを恐れてはならない。
助けを求めることも大切である。

攻撃を仕掛けてくる同様にどう対処するか。
*なぜそのような行動をとるかを理解する。おそらくは、ニーズが満たされていないからである。
*同僚が伝えようとしているメッセージに注目する。
*一歩引いて、自分の行動がなんらかの仕方で原因となっていないかと自問する。
*冷静さを失ってはいけない。
*攻撃を受けてくる人物を非難してはいけない。それは相手を刺激するだけである。

ハーバードビジネスレビューをまとめたもの。多くの事例が掲載されている。

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2020年10月31日

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