感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
このシリーズはずっと好きであるし、深山先生の書かれる平安時代の物語がとても好きだ。
ヒロインの晶子は、流石上級貴族の娘だと感じた。品のある立ち振る舞いや周りへの気遣いがとても好印象だった。私も彼女のようになりたいとも思う。
智平様の一途さに驚いた。何年も一目惚れした晶子を思い続けていたと。それこそ他の女性との関係も経験していたが、やはり晶子は忘れられなかった。これこそ運命という言葉がぴったりと合う二人だと思うのだ。
智平様の大人の余裕も素敵だが、時折見せる可愛らしい一面もまた素敵だと感じた。それを見られるのも晶子だけ。それがまた良い。
帝と晶子の異母妹との関係も素敵だし、何より帝がとても思いやりある方で、幸せになってほしいと思った。
シリーズ前作や、その前の作品から登場する猫の衛士達が少し活躍するところも見所だ。
ちゃんとお話が繋がっているというのがまた浪漫を感じさせる。同じ世界線でこの物語が進んでいるんだと思うと頬が緩む。
また続編が出ることを願っている。
Posted by ブクログ
大河的にタイムリーなのと、登場人物のお名前に縁を感じて楽しく読みました。
殿方たち兄弟可愛いです。
女はちょっと怖いなと思う人たちもいたけれど。
本当に他人と比べるの嫌ですよねー。
誰もが経験してるだろうに、なんで自分でもやっちゃうんでしょうね?
日本人の悪い癖でしょうか。
先日重たい内容の本を読んで気持ちが引きずられがちだったのですが、麗景殿の皆様と、智平・帝のデレっぷりにめちゃめちゃ癒されました。
Posted by ブクログ
智平様の外堀の埋め方が怖い怖い。
十年初恋を引き摺っていたのも怖いが、そもそも晶子の知らない内に彼女を見初めて、勝手に恋心を抱いて、あの辺に彼女がいると当たりをつけて、結局偶然だったとはいえ彼女の居場所を突き止め、勝手に部屋に押し入り、その後は根回しをして彼女が自然と宮中に来るように仕掛けて……他にも色々あるぞ。
惚れた相手を手に入れるには何でも利用する。
自分の奥さんの駆け落ちも、晶子の恋に初心な心も。
怖い怖い。
ゆえに、なかなか彼に慣れるまでに時間がかかった。
好みではないんだよなあ、こういう男。
こんな厄介な男に惚れられて、晶子も苦労するなあ。
彼に苦労もしたが、彼女の父の思惑やら、妹の件など、他にも混乱を招く事柄も。
救いは、彼女を匿ってくれていた三姉妹も、宮中に上がった際の勤め先のメンバーもいい人たちばかりだったこと。
心優しい人もいてよかったよかった。
個人的に嬉しかったのは、『恋をし恋ひば』『色にや恋ひむ』に登場した乾の衛士の孫猫が登場したこと。
やっぱり前作、前々作と繋がりあるんですね。
今回も猫がいい働きをしてくれました。
宮中の猫たち、かしこい。