【感想・ネタバレ】番犬は庭を守るのレビュー

あらすじ

とてつもなく過激で痛快、そして悲惨――とにかく無類に面白い。
ページをめくる手が止まらない傑作長篇!

原子力発電所が爆発し、臨界事故が続発するようになった世界。そこでは、放射能汚染による精子の減少と劣悪化が深刻な問題となっていた。

優良精子保有者である「種馬」の精子は民間の精子バンクが高額で買い上げ、その一家には一生遊んで暮らせる大金が転がり込んでくる。
一方で、第二次性徴期を迎えても、生殖器が大きくならず、セックスのできない不幸な子どもたちは「小便小僧」と呼ばれていた。

「小便小僧」として生まれたウマソーは高校を卒業後、警備保障会社に就職をするが、
市長の娘に恋をした罰として、使用済みの核燃料や放射性廃棄物で溢れる、廃炉になった原発を警備することになる。
やがてウマソーの性器は徐々に失われ……。

超格差社会の最底辺を生きるウマソーは、次々と襲いかかる悪夢にどう立ち向かっていくのか。

岩井俊二が全身全霊を込めて書ききった、壮大で豊饒なエンタテインメント。


解説・金原瑞人

※この電子書籍は2012年1月に幻冬舎より刊行され、文藝春秋より2020年1月に刊行した文庫版を底本としています。

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