あらすじ
柄の悪いOLのシイノは、彼女の死を知りある行動を決意した。女同士の魂の結びつきを描く鮮烈なロマンシスストーリー!※巻末に平庫ワカのデビュー作短編、『YISKA ―イーサカ―』を収録。
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「今度こそ あたしが助ける 待ってろ マリコ」
やさぐれたOLの主人公トモヨは、テレビのニュースで親友マリコの死を知る。マリコのために何かもっとできることはなかったのか。今からでも何かできることはないのか。悩んだ挙げ句、トモヨはあることを決行する。
トモヨの強烈な感情、二人だけの特別な思い、焦燥感が痛いほど胸を刺す作品です。
過去と現在のシーンを交互に描くことで浮かび上がる、マリコの死の理由。そんなマリコを守ることができなかったというトモヨの無念と後悔。痛々しいほど直情的なトモヨに引っ張られるように一気に作品に引き込まれます。
非日常の旅を終えたトモヨが、また日常に戻っていく描写もなんだかとても生々しく、不思議な切なさをおぼえます。
感情タグBEST3
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Twitterで見かけて購入しました。
この作品を知れてよかった。
不幸としか言いようのないマリコの“ぶっ壊れた"人生。それでも、痴漢をぶん殴って飛び散るマリコの遺骨はとても美しかった。
息を止めて読みいってしまう
心地よい疾走感に引っ張られたかと思えば、静かなワンシーンが所々に挟まれて、まるで名作映画を一本観終わったような読後感。何らかのカテゴリーに当てはめるならばロマンシスなのだろうが、二人の関係はもっと複雑な、言葉にするのは難しいもののような気がする。
「壊れちゃった」のでもあり、「壊された」のでもある「マイ・ブロークン・マリコ」。周囲の人間には、ずっとシイノがマリコの面倒を見て守ってあげていたように映っていたかもしれないが、実際にはシイノもマリコと過ごすことで救われていたのだろう。断片的なシイノの回想で仄めかされる彼女の置かれた環境が、そんな風に思わせる。遺骨を「取り返し」てまで一緒にどこかに行こうとするほどの絆はそうないだろう。命がけのような喪の仕事の物語だった。
Posted by ブクログ
マリコに横たわってしまっている問題に、ずっとシイノが怒り続けてくれたことで、彼女は生きてこられた部分があったかもしれない。シイノとマリコのやりとりが、回想と手紙で綴られていき、そしてこれからも、という地平線を見た。ただヤマシタトモコさんのひばりの朝を読んだときのようなやるせなさはずっと残る。(自分メモ Rにあり)
彼女たちはずっと二人きりだった
シイノがどんなに走ってもわめいても、
マリコは帰ってこない。
そのことを彼女が思い知る旅だったのかも。
安易にシイノを救わず、
ずっとふたりきりにさせてあげた作者にしびれた。
書店で店員さんのPOPに惹かれて購入。
読んでいる間、どうしようもなく心が動いた。
今はもういないマリコの圧倒的な存在感。
マリコに対するシイノの、友であり、母であり、姉であり、王子様である複雑な関係性。
マリコとの距離が近過ぎ、取り憑かれたような行動もするシイノに破滅の未来しか浮かばなく、恐ろしかった。
作者の圧倒的な力量でクライマックスまで一気に持っていかれ、読後感は苦いが爽やか。
まさかマリコを壊す事にこんな救いがあるとは!
Posted by ブクログ
希望のある話で良かった。
マリコが死んだ世界で、シイノも後を追うように死ぬという選択肢もあったが、シイノは生きてマリコを思い続ける道を選んだ。だからこそ最後に記憶の中のマリコだけでなく、生きたマリコ本人が残した手紙を読むことが出来た。その面でこの手紙の存在は作者からの生の後押しでもあるような気がして私は好きだった。生きて居なければマリコの最後の自分への思いを知る事はできなかった。
マリコはきっとシイノに死を望んでいなかったと思う。男と交際を繰り返しシイノに激情を向けられる事を求めた反面、シイノに直接「私とずっと一緒にいて」と頼む事は出来なかった。
愛した人が死んだ時、後を追うのが愛なように生きる愛もあり、世の中では後者が大半であると思う。シイノの足掻きはもう一度生へ戻る為の足掻きだった。とことん死と向き合って、それでも生きる道を選び、それを親友の手紙が迎え入れる構成は暖かくて好きだった。
勢いよく読める。でも苦しい。
虐待親、機能不全家庭に育てられた子供はどんな景色を見てるのか、幸いにも私にはわかりません。ただ聞いた話によると幼い頃からの虐待で自己肯定感が育たないと変な男に引っかかったり暴力を振るわれても依存してしまったり。産まれてからずっと周りの環境が異常だとそれを異常と判断できないのだそうです。
マリコを取り巻く環境が虐待から追い打ちをかけるようにDV彼氏になるのが不幸すぎて冷めたという意見を見ましたが、おそらく本当に地続きなのでしょう。
周りの人間たちが皆自分の弱さを勝手にマリコにぶつけて壊した。
壊された虐待サバイバーはまた自分勝手な弱い人間を寄せ付けてしまう。
その事が辛くて本当に読んでる間ずっと悲しかった。
シイちゃんとマリコが一緒に暮らせていたら解決したんだろうか。でもマリコは幼い頃に既に実の親に壊されているからきっとそれも上手くいかないのかもしれない。
世の中から虐待親が居なくなりますように。
Posted by ブクログ
辛いのに 何度も読み返してしまう
マリコの直前 というワンシーンをみたが
あの表情をみると。。 となると手紙の内容は。。 と
色々なパターンを考える
そして某ドラマの脚本が話題になったけれど
漫画って
画力にも魅かれるけれど構図もそう
マリコの話すときの表情とか角度とか
スキップとローファーも感情を吐露するシーンの
ワンカットが妙に心に残る
一冊だし 実写映画化したけれど そこまでエピソード削られていないだろうか
小説の実写は分かりやすくもなるし 逆に削られて全く印象の違ったものになったりするし
解釈の違いかもしれないが
気になる
表情がすごい
登場人物の表情の描き方が絶妙だと思います。
大人のシイちゃんが子どものマリコを抱き締めてる絵が印象的。
最後の手紙は読者の想像におまかせということなんでしょうか。
作者の中ではあの手紙の内容も決めていそう。
映画化おめでとう!!
まりこはシイちゃんに何度も救われたと思います。学生の頃家と学校が自分達の全てです、そのどちらかで問題があるともう片方も崩壊しそうになります。そこをシイちゃんが繋ぎ止めてくれた。カマチョのヤバいやつと思っていても見捨てずそばに居てくれた。それがどんなに支えになっていたか…
自殺とも他殺とも描かれてないですが、自殺だとしても、シイちゃんは自分を責めないでほしい。その年齢まで生きてこられたのはあなたがいたから。まりこに変わってお礼をいいたい。
すげーモン読んじまった。
こんなに人間の感情が生々しく流れ込んでくる漫画読んだの久しぶり。1冊なのに凄い重量感と完成度の高さ。すげーモン読んじまった。
(ただ性犯罪の話が出てくるのでフラッシュバックの可能性などがある方はお気をつけ下さい)