【感想・ネタバレ】賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。のレビュー

あらすじ

「思考」とは、驚くほどシンプルであった。「思考」の真実を知るだけで、誰もが簡単に、かつ今より飛躍的に「頭がいい人」なることができる。

本書では、「思考」というものを《具体》と《抽象》という「2つのキーワード」と、その2つを結ぶ「たった1つの軸」で、シンプルに図式化。人間の様々な思考パターン、年齢や地位によって求められる思考能力、「頭がいい」と言われる人の思考法などをすべて「1つの軸」で説明する。曖昧な概念だった「頭のよさ」も「1つの軸」上の「動き」として可視化して見せる。

思考とは具体と抽象の往復運動である。
● 思考=「1つの軸」
● 頭のよさ=その軸を「往復する能力」
たったそれだけを知れば、賢さをセレクトできるようになる。

本書は次のような人におすすめ。

・頭がよくなりたい
・企画力・発想力を上げたい
・人に上手に説明(プレゼン)したい
・一般職(プレイヤー)だが、キャリアアップしたい
・経営者(リーダー)だが、カリスマ性を発揮したい
・中間管理職(マネージャー)だが、的確な管理とは何か知りたい
・教師だが、生徒に社会で役立つ「頭のよさ」を身につけさせたい

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Posted by ブクログ

ネタバレ

僕は出身大学や職業からも、人から「頭が良い」と言われることが多い。でも自分では、人より秀でたところはもちろんあるけれど、なんとなく人より劣っていると感じる部分があることも確か。それを少し明確にしてもらえるような本だった。

筆者は頭の良さを
・「具体」と「抽象」の距離
・「具体化」と「抽象化」のスピード
・「具体化」と「抽象化」の回数
の3つに分類する。

おそらく僕はこの中のスピードが強くて、距離が弱い。特に「抽象化」は得意だけれど、「具体化」は弱い。大枠大枠を捉えようとして、個別具体的な話はよく疎かになりがちになる。

大学受験は得意だったけれど、それ以降の学問で躓いたり、なんとなく仕事でうまくいかないことがあるのもこういったところに端を発しているのかもしれない。階層化や4W1Hをしばらく心がけてみようと思う。

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2023年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

印象に残っていること
・なぜ?は人にしてはならない、詰問に聞こえる(ポジティブなときは良い)
・なぜ?だけ右に向かう質問
・階層構造が大事(整理するとき癖付けたい)
・具体と抽象の間のなるべく長い距離を素早く何回も移動することが頭のいい思考
・知性とは、理想と現実をつなぐ力である。理想とは常に右側にあり、現実とは常に左側にある。

感想や気づき
・自分は圧倒的に「左」の人間だと思った。特に仕事においては、具体化していくことが得意で「右」にいくことがあんまりない。一方で、自己分析やキャリア形成を考えるときにはなぜ?と自問しまくって「右」をかなり考えるところがあるので、仕事にもその思考を使いたいと思った。
・自分自身の特にキャリアのことは「右」「左」の行き来がかなりできてると思うので、仕事で対峙する顧客課題やその他の事象にも同様に整理するようにしたい。まずは思考してみる、という癖づけ・習慣づくりだと思う
・「知性とは〜」の一文がとても心に残ってる。自分という枠の中では知性ある思考や行動ができることが多いと思うけど、その程度だと思った。自分で描く「右」の幅が狭くて余白がないのでまだまだ視座が低いけど、余白をつくって幅を広げていくことができたら、少しずつ視座も上げていけそうだと感じた。
・上司からも「具体と抽象の反復だよ」と言われた。とことん向き合いたい要素が詰まった一冊になった!

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

具体化と抽象化の2つを左右に配置して考える。
左右には、それぞれ出てくる要素が異なる。
このツールを使って物事を考えていくと本質的な根源から具体的に実現する方法など幅広い思考が出来る。
実用的で実効性のある内容。
子供達に一冊づつ買い与えよう(読まないだろうけど)

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2020年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そもそと賢さとは何か?の定義から、その賢さを手に入れるためにどのようなことをしたら良いのかが解説されています。


以下、メモ。
賢い人とは、具体化、抽象化の往復ができる人のこと。

具体化、抽象化の
1.往復の距離が長く
2.スピードが速く
3.回数をこなしている
この3つがポイント。

抽象化を鍛えるためには「why?」で問い続ける
具体化を鍛えるためには「4W1H」で考える

具体、抽象どちらかが得意か持って生まれた特性もあるため、苦手な方を鍛えて往復ができるようにしていきたい。
学校で習う学習は、具体的なものが中心、社会では抽象化能力が求められる。
しかし具体的なもの、インプットの下地がなければ抽象化ができないため、継続的な学習は必要であるし、年齢が上がるにつれて抽象化の訓練となる学習が増える。
数学などは抽象化の練習になるそう。

個人的に参考になったのは、

子どもに「なぜ?」を聞くなら、「なぜお医者さんになりたいと思ったんだい?」というような、その先に子ども自身のポジティブな本質が見つかりそうな場合だけに限定して使うべきである。

という一文。
なぜ?と言う問いは時に凶器となるほど重い言葉なので使い方は気をつけたい。

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2021年04月14日

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