あらすじ
日本の近世史については、近年さまざまに研究が進展しているにもかかわらず、その成果が一般に知られていない。江戸時代がユートピアであったかのように評されたり、反対に女性が虐げられていた時代であったと強調されたりといった極端な議論が近年も見られる。そこで女性が江戸時代に果たした役割や、女性が時代を担って改革した力について第一線の研究者が実証研究に基づき考察を加えつつ、近世の通史としても読める形でわかりやすく講義を展開する。全く新しい形の入門書。
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Posted by ブクログ
<目次>
第1章 織豊政権と近世のはじまり
第2章 徳川政権の確立と大奥
第3章 天皇・朝廷と女性
第4章 「四つの口」~長崎の女性
第5章 村と女性
第6章 元禄時代と享保改革
第7章 武家政治を支える女性
第8章 多様な身分~巫女
第9章 対外的な圧力~アイヌの女性
第10章 寛政と天保の改革
第11章 女性褒賞と近世国家~官刻出版物『孝子録』の編纂事情
第12章 近代に向かう商品生産と流通
第13章 遊女の終焉へ
第14章 女人禁制を超えて~不二道の女性
<内容>
ちくま新書の歴史シリーズ。近世史は女性の視点が入った。まあ短い論文なので面白さに欠けるが、堅実だと思う。