【感想・ネタバレ】近世史講義 ──女性の力を問いなおすのレビュー

あらすじ

日本の近世史については、近年さまざまに研究が進展しているにもかかわらず、その成果が一般に知られていない。江戸時代がユートピアであったかのように評されたり、反対に女性が虐げられていた時代であったと強調されたりといった極端な議論が近年も見られる。そこで女性が江戸時代に果たした役割や、女性が時代を担って改革した力について第一線の研究者が実証研究に基づき考察を加えつつ、近世の通史としても読める形でわかりやすく講義を展開する。全く新しい形の入門書。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ー女性の力を問いなおすーとの副題があるとおり、通史に加えて、女性史の視点からの研究成果がまとめられている。近世になると史料も多くなってくるからか、ここまで分かるのかという思いが強い。新たな角度から生活の実相を見ることができて、たいへん興味深かった。

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2020年05月25日

Posted by ブクログ

江戸時代の歴史を俯瞰的に解説した本です。
本シリーズは、日本の歴史を色々なテーマごとに解説していますが、本書では女性に焦点を当てて江戸の歴史を解説しているところが珍しいところです。ただ、女性史一辺倒なのではなくきちんとそれ以外についてもまんべんなく解説されており、江戸時代の政治などについても過不足無く学ぶことができます。

【こんな人におすすめ】
江戸時代の歴史に興味がある
江戸の女性史に興味がある

【目次】
織豊政権と近世の始まり
徳川政権の確立と大奥
天皇・朝廷と女性
四つの口―長崎の女性
村と女性
元禄時代と享保改革
武家政治を支える女性
多様な身分―巫女
対外的な圧力―アイヌの女性
寛政と天保の改革
女性褒章と近世国家―官刻出版物「講義録」の編纂事情
近代に向かう商品生産と流通
遊女の終焉へ
女人禁制を超えて―不二道の女性

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

「通史としても読める」とありますが、やはり各執筆者の興味に沿った各論的な構成となっており、通史部分は非常にあっさりしています。しかし女性に焦点を当てたテーマは、(中には強引に女性と関連づけているようなものもありましたが)、読んでいてとても新鮮な気持ちになりました。

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2020年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<目次>
第1章  織豊政権と近世のはじまり
第2章  徳川政権の確立と大奥
第3章  天皇・朝廷と女性
第4章  「四つの口」~長崎の女性
第5章  村と女性
第6章  元禄時代と享保改革
第7章  武家政治を支える女性
第8章  多様な身分~巫女
第9章  対外的な圧力~アイヌの女性
第10章  寛政と天保の改革
第11章  女性褒賞と近世国家~官刻出版物『孝子録』の編纂事情
第12章  近代に向かう商品生産と流通
第13章  遊女の終焉へ
第14章  女人禁制を超えて~不二道の女性

<内容>
ちくま新書の歴史シリーズ。近世史は女性の視点が入った。まあ短い論文なので面白さに欠けるが、堅実だと思う。

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2020年01月24日

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