あらすじ
※電子版は書き下ろしショートストーリー「雪が積もった朝の大仕事」の特別付録つきです。
※紙本の44ページ程までお楽しみいただける無料の〈試し読み増量版〉も限定配信中です。
「第3回なろうコン」金賞受賞作 待望の書き下ろし短編集!
極寒の地を治める陽気な貧乏貴族・リツハルドと、
“紅蓮の鷲”の異名を持つ男顔負けな元軍人・ジークリンデ。
とある夜会で出会い、リツハルドの一目惚れから始まったのは……1年間の「お試し婚」!?
契約夫婦としてリツの治める地で暮らすことになった二人は、
冬は部屋にこもってリンゴのコンポートにパンケーキ作り、春は薬草採取に出かけたり、
村の子供たちと復活祭を楽しみ、夏は釣った魚やアイスクリームに舌鼓、
そして秋は、ワインやマッカラをお供に満点の星空の下でキャンプをしたり――。
自給自足なスローライフを通じて距離を縮めていくリツとジークは、本当の夫婦になれるのか……?
不器用な二人と、慎ましくもほのぼのと暮らす村人たち。
愛しさと美味しさに溢れた四季の暮らしを綴る、珠玉の書き下ろし短編集!
感情タグBEST3
宝島社の電子版と勘違いして購入しました。読んでみて同じ時間軸ですがジーク視点の話であったり、新しい本だと分かり嬉しい誤算。キラキラした北欧の暮らしにうっとりするだけでなくその生活の根底にある厳しさも確かに感じられる物語。最高です。Web版を読んだのが遅かったせいで宝島社の紙版がなかなか手に入れることが出来ないのでそちらの電子版化も切に願います。
ゆったりほのぼの。
北欧の自然が厳しいなかでの生活が描かれているのに、とってもほのぼしていて癒されました。
料理が盛りだくさんでどれもこれも美味しそうです。
この先のリツとジークは結婚生活を続けるのか気になるところです。
カワイイ
ジークの冷静さとリツのふんわり感がほっこりします。
1作目を紙版で読んでいて、続編を探していましたので、出会えて嬉しいです。これは2作目に当たるんですかね?できれば順番に読みたいです。
Posted by ブクログ
"「うん。普段は、ちょっとしたことで怒ってはいけない、ありのままを受け入れるんだ、みたいな感じで諦めることが多かったんだ。大自然の中で暮らしていると、感情の振り幅がズレちゃうんだろうね。でも、今日はジークが怒ってくれた。ああ、やっぱり怒っていいんだって、安心したよ」
リツハルドの話していたとおり、私達はまったく異なる環境で育ち、性格も正反対だから『ちょうどいい』のだろう。
「ジークはね、ピアノの調律師みたいに、俺の感情を正しい方向に導いてくれるんだ」
「それは、大げさではないのか?」
「そんなことないって」
今日はいつもより、深い話ができたような気がした。やはり、対話は大事なのだと、ヒシヒシと痛感してしまった。"[p.156]
北欧貴族はもともと宝島社から出てるけど、漫画化の影響を受けての短編集なのかこちらは主婦と生活社から。あかねこさんの新規絵が見れるのはとても嬉しい。
現在進行中の漫画と大体同じ、2人が仮の夫婦生活をしてる冬から始まり春、夏、秋の短編集。基本的にジーク視点。
少しだけではあるけど、アイナ視点、ルカ視点のリツハルドが見れるのがすごく良い。特にリツとルカのものすごく僅かで些細なやり取りがほんと良くって、ルカが思春期なのもあって、リツが領主というより近所の気のおけるお兄さんという体で接してて……へらーと笑ってそうな感じなのに力はちゃんと強いのもちゃっかり描写されてて好き。
ジーク視点で仮夫婦の仲良しいちゃいちゃが読めること、リツの領主としての働きや、村のお兄さんという感じの接し方も見れて最高だった。