あらすじ
これは、2016年9月1日から2017年7月20日の323日間に、僕の身に起きた不思議な奇跡の全記録である。
2016年9月、心理学の人気講師をしていた著者は、突然、肺がん告知を受ける。それも一番深刻なステージ4。すでにリンパにも骨にもがんが転移し、手術も放射線治療もできない状態だった。医師からは、抗がん剤治療をしても1年生存率は約30%と告げられる。
それでも、著者は「絶対に生き残る」「完治する」と決意し、自分でがんを治すため、医師から勧められた抗がん剤治療を断り、完全玄米菜食、断塩、断糖、ノニ・アガリスクをはじめとするサプリ、気功、漢方、自強法、陶板浴、ヒーリング、呼吸法、八門遁甲など、あらゆる代替医療、民間療法を試みる。
しかし9カ月後、その努力もむなしく、がんは全身に転移し、最後は脳も侵され、医師からは「いつ呼吸が止まってもおかしくない」と告げられる。
その時、著者は「やれることは全部やった。命がけでやって、やって、やり尽くした。それでも、ダメだった……」と天を仰ぎ、「もう僕にできることはなくなった。神様、降参です。全てをゆだねます」と呟いた。そのとき、著者はある神秘的な体験をすることになる。
そして、それからの4日間、全てが最初から計画されていたかのような奇跡的な出来事が著者の身に次々と起こっていく。そしてその1カ月後、全身に転移していたがんは消え去っていた……。
本書は、著者が肺がんステージ4Bから奇跡的な生還を果たすまでの実録ノンフィクションであるとともに、その壮絶な体験を通じて知った人生に奇跡を起こす法則、「サレンダー(明け渡し)の法則」について紹介する。
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Posted by ブクログ
第二部はいらないかな。
とにかく、ステージ4の肺がんと診断されて、いろいろ足掻いて、ものすごくいろいろ勉強して、試して、お金を使った。人間的にもいろいろな気付きと成長を得た、スピリチャルな面にかなり踏み込んでいていろいろおもしろい。結局その方面で効果がありそうだったのは、手かざし的療法のふたり、山中さんと河野さん のように思う。本書では河野さんの方が退院後も深く関わって、効果があった印象をもつけど、結局はヒーラー山中さんの分子標的薬に対する知識が結果的に著者を救う決定打になったのだったと思う。
それにしても、最初に診察受けた大学病院は、遺伝子検査をするといいつつしてなかったり、自分のところの治療を受けないと言われたら、どこかの悪徳宗教みたいなのろいの言葉を投げかけたり、ひどいですね。特に検査していないというのは、それによって助かる命が助からなくなるので、殺人的な行為とも言えます。
Posted by ブクログ
印象に残ったところ
・自分が望む未来を引き寄せるんだよ。アレセンサ(抗がん剤)だって引き寄せただろ。僕は心の中で念じた。ぼくに不都合なことは起こらない。
・入院が決まった日の夜のことだった。「父さん、の良いよ」それはKOKIAというアーティストの『愛はこだまする』という曲の教会でのコンサートだった
・まとめると、こうなる
①実現したい未来を生きている自分にアクセスする
②その自分を感じ取る
③その自分に、今・ここでなる
④ひたすら良い気分でいることに集中し、余計なことは考えない
⑤目の前に展開される出来事を、抵抗せずに受け取る
Posted by ブクログ
人生で起こることはすべて、魂が体験したがっていることであり、自分が生まれてくる前にすでに計画されていることである。
この「魂の計画」という人生の捉え方はすごく新鮮だった。今自分が生きている人生は、あくまでも魂の流れの一部であり、良いことも悪いこともすべて決まっていたことだという。
特に辛いことや壁にぶち当たることがあった時は、これも「魂の計画の一部なのだ」と捉え、大きな流れに身を委ねることで、辛い感情の渦に巻き込まれていくことから解放される。
これにより、現状がどう変化するかはわからないが、自分を客観視しやすくなり、少なくとも辛い感情から抜け出しやすくなる。
魂、そしてその計画の存在。これはぜひ心にとどめておきたい。