【感想・ネタバレ】流れは、いつか海へとのレビュー

あらすじ

身に覚えのない罪を着せられてニューヨーク市警を追われたジョー・オリヴァー。十数年後、私立探偵となった彼は、警察官を射殺した罪で死刑を宣告された黒人ジャーナリストの無実を証明してほしいと依頼される。時を同じくして、彼自身の冤罪について、真相を告白する手紙が届いた。ふたつの事件を調べ始めたオリヴァーは、奇矯な元凶悪犯メルカルトを相棒としてニューヨークの暗部へとわけいっていくが……。心身ともに傷を負った彼は、正義をもって戦い続ける――。 アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

初のウォルター・モズリイ。
結構な作品数があるにも関わらず、翻訳された数は少ない&ほぼ絶版。そのためこの作品以外で名前を聞いたことがありませんでした。

これぞニューヨークの私立探偵物、と言って良い作品だと思う。地道に、こつこつと関係者を回り、真相へと辿り着く。たまに攫われたり、たまに非合法なことをしたり。

話の筋は二つ。過去に身に覚えのない犯罪で収監され全てを失った主人公ジョーに、あれは用意周到な罠だったことを伝える手紙が届く。同じくして、刑事殺しで捕まっている政治活動家の無実を晴らしてほしいとの依頼が。自身の過去と対峙しながら、調べれば調べるほどきな臭い刑事殺し。題名のとおり、この二つの流れが、いつ合流して海となるか、ワクワクさせられた。
娘のエイジア(めちゃくちゃ良い子!)、元娼婦のエフィー、そして何より重犯罪者の相棒メルカルトが本当に魅力的。この3人に好かれているジョーは何者なんだと笑
ただ、登場人物があまりにも多いので、登場人物表をもう少し充実して欲しかった。結構、読み返しが多かった。その点だけは残念。

シリーズ物じゃなくても良いので、もう少し翻訳されれば嬉しい作者さんでした。

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かつて自らの女ぐせの悪さが災いし、身の破滅を招き、警察官の職を追われることになったオリヴァー。

娘の支えもあって今は探偵業を営み生活しているが、当時の顛末には陰謀めいたものを感じており、10年以上経った今もいささか納得がいっていない。
そこへ舞い込んだ当時の事件関係者からの告白の手紙と、冤罪と思われる男の疑いを晴らしてほしいという依頼。

汚職警官の影がちらつく2つの事件の関係者、情報を握るであろう人物達を目まぐるしく巡礼する様に、「こいつはいったい誰だっけ?」となるけど、それぞれの人物との対決、次の一歩へ続いていく展開が特徴的で面白い。

黒幕を担う人物は予想どおりといえば予想どおりだが、深すぎる闇に対する現実的な落とし前のつけ方としてひとひねりありで、感慨深さあり。

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2021年01月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すこぶる情けないハニートラップにまんまと掛かり、警官からレイプ犯たる囚人に落ちぶれた末、服役後に私立探偵へ。そんな男が、実はかつて警官時代に捕まえた極悪犯からは全幅の信頼を置かれ、多情多感な年ごろの娘からはそこらの父親にはとうてい叶わない尊敬と愛情を得ている。展開としては、探偵として依頼された事件と、かつて自分自身が陥った事件の冤罪を並行して晴らすというもので単純なれど、なにせ登場人物が多くて整理しきれない。最後は、ミッションインポッシブルのごとき救出作戦を成功させるが、あれで安心円満解決といえるのだろうか?そんな甘い相手じゃないと思うんだけど。

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2020年06月28日

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