あらすじ
「メタルギアソリッド」シリーズ、『DEATH STRANDING』等を生んだ天才ゲームクリエイターの創作力は、本、映画、音楽への深い尊敬と情熱によって焚きつけられていた――。散文集『僕が愛したMEME(ミーム)たち いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(ミーム)』を再構成し改題。会社独立後から現在にいたるまでの想い、新作への意欲を新たに書き下ろした熱烈なる偏愛エッセイ。特別対談:星野源。
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Posted by ブクログ
デスストランディングが帯に紹介されてたので、ゲームづくりに関するエッセイかと思ってたら、小島秀夫が影響を受けてきた本や映画などを紹介する連載を本にした2013年の作品の文庫版だった。連載は2007~2013年あたりまでのもの、つまりMGS4の頃。まだ小島さんがまだコナミ所属だったりする。
しかし、毎日本屋に行くと言うだけあって、読書や映画鑑賞も、ものすごく大事に体験してるんだなぁと、自分のテキトーな消費を恥ずかしく思ってしまったりする。
主にハードSFや翻訳ものを好んでいるようで、自分が読んだことある本はあまりなかったが、突如海街diaryが出てきて嬉しかった。もう一度読まなければ。
MEMEというのがインターネットミームだけ指すと思っていたが、実際はもっと奥が深い用語のようで、遺伝子を元にした、利己的な遺伝子で出たものらしい。説明読んでもなんだかよくわからないから影響を受けるなにかとかでいいや!
紹介された半分以上の作品を読みたくなったが、コインロッカーベイビーズは絶対読んでるんだよな… なにも覚えていない… そんなんばっかりだ。
読みたくなったもの:
ジェイムズPホーガン 星を継ぐもの
ポールギャリコ ジェニィ
安部公房 砂の女
中島敦 山月記
トレヴェニアン シブミ
ドンウィンズロウ サトリ
村上龍 コインロッカーベイビーズ
吉村昭 漂流
アゴタ・クリストフ 悪童日記 ふたりの証拠 第三の嘘
宮部みゆき 火車
見たくなったもの:
2001年宇宙の旅
Posted by ブクログ
「世界のコジマ」とも評される世界的に有名なゲームデザイナー、小島秀夫氏の著作。
二部構成になっていて、第一章は雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載された『僕が愛したMEMEたち』。
MEME(ミーム)とは生物学的な遺伝子GENE(ジーン)とは異なり、文化や習慣や価値観などを次世代に継承していく情報のこと。
監督自身が自分の血肉になっている、と自覚する本や映画、ドラマのガイド&批評集。
2010年8月号から2013年1月号まで。
第二章は『ある日、どこかで、好きだったこと』
こちらは『papyrus』2007年4月Vol.11から2009年6月Vol.24まで。
小島氏が好きだったこと、、、映画、ドラマ、宇宙、、、について書いている。
小島さんの作品は『ポリスノーツ』『メタルギアソリッド2』『虹色の青春』だけやったことある。
いずれも大変面白く、楽しいひと時を過ごさせてもらった。
そんなライトな、ファンとも言えぬファンからすると、この本は濃すぎたー。
逆に小島氏の作品を理解したいと思っているコアなファンには必読かも。
、、、って小島さんてば天才ゲームクリエイターってなだけでなく紹介も上手いから読みたい本がまた増えたのだけれど。
新作のPS4『DEATH STRANDING』はノーマン・リーダスとマッツ・ミケルセンが出演して、ギレルモ・デル・トロとニコラス・ウィンディング・レフンが友情出演。
もしかして、私のために作ったの?と勘違いしそうなくらい気になる(笑)
こちらもマルチな才能を持つ男、星野源との対談が巻末にある。