あらすじ
「猫の年、青の月、サイロンを襲った黒死病の猛威は一気に全土を覆いつくした――」。豹頭王グインが治める大国ケイロニアの都サイロン。だが繁栄を謳歌していたはずの都の民たちは黒死病への恐怖に我を失い「患部に人の生き血をかければ病が癒える」という血なまぐさい民間療法に頼って親が子を殺すような地獄絵図が繰り広げられていた。災厄を払うべく魔導師や魔術師たちの集まる『まじない小路』に旧知の魔導師イェライシャを探しに行ったグインだが…。青の月の最後の日…六百年に一度という星々の配置により星の力が集まる日、強大な力を求める黒魔導師たちに狙われたサイロニアとグイン…。そしてその魔の手は、王女シルヴィアにも伸びていた――。栗本薫の大河ヒロイック・ファンタジー小説『グイン・サーガ』シリーズの外伝第1巻『七人の魔道師』をコミカライズした、剣と魔法の本格ヒロイック・ファンタジーコミック!
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外伝かあ
グインサーガシリーズは若い頃によく読んでいたので懐かしいです。作者が死んでシリーズは未完で終わっちゃったけど、外伝ならそれなりに完結してるから続きを安心して追いかけられるからいいよね。
なにコレ
日本最長の小説シリーズであり、オリジナルの原作者が亡くなった(130巻まで)後も書き継がれている「グイン・サーガ」シリーズ。
2026年現在で、本篇150巻を数える長大SF。
一方、本作は外伝の「七人の魔術師」をもとに、2000年よりマンガ化されたもの。
まだ原作者の栗本薫が存命の時代のものであり、本人が認めていたともいえるだろう。
ちなみに、「七人の魔術師」が出版されたのは1981年2月。
当時は本篇でまだ5巻までしか出ておらず、グインはのちの「豹頭王」を作中で匂わされていたものの、その時点ではまだ流浪の身。
「いずれ描かれるであろう未来の話」を外伝にしていたという事になる。
(ちなみに、本篇でグインがケイロニアの王になるのは70巻であり、ケイロニアが黒死病に襲われるのは128巻)
で、本作。
まず、絵と文字が非常に見づらい。
絵は独特の味があるものの、グインの豹頭のバランスだったり、女性キャラの顔の造りなどに違和感あり。
「夜逃げ屋本舗」や「真・女神転生カーン」のコミック版を書いているマンガ家ではあるが、この癖のある絵は読む人を選ぶと思う。
さらに、1巻だけでもシーンが間延びし、状況が良くわからないシーンが複数あった。
例えば6話目の最後の部分など。
そもそも、いきなり複雑な国名や宗教、人名が入り乱れ、皇女の冷たい視線とか言われても、原作を知らない人には伝わりにくい。
(皇女に関しては、この時点で原作を知っていたとしても理解できないが)
もう少し丁寧に、解説も交えて描くべきではなかったのだろうか?
これでは、現在進行形のファンしか理解できないと思う。
実際、もう40年近く前に原作を三十数巻まで読んでいた自分でも、ほとんど内容を忘れていて理解が難しかった。
原作のコアなファンのみ理解できる作品、という事なのかもしれない。
もっとも、原作のコアなファンなら、原作の挿絵…特に20-56巻の挿絵を担当していた天野喜孝氏の美しい絵が印象に残っているだろうから、この絵は受け付けにくいと思うけれど。