あらすじ
「スッキリ」(日テレ系 朝の情報バラエティ)でおなじみの人気経営コンサルタントが教える
身近な生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学
「日本人の給料ってなんでこんなに安いの?」
「老後2000万円不足?でも年金だって払い損になるんでしょ?」
「消費税増税! 10月からの大物買いはやっぱりソンなのか?」
「レンタルと所有、どっちがトクか?」
「空家大増加、やっぱり家は買っちゃダメなの?」
などなど、日ごろ気になる問題を「コスト」と「リターン」の観点から
経済学的に分析します。
どっちがトクか、どっちがソンか?
経済学的に見てみましょう。
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Posted by ブクログ
タイトルから想像する内容とは少しずれているが、他の方のレビューを読んでから買ったので問題なし。身近なコストとリターンについてわかりやすく書かれていた。(特に年金、持ち家・賃貸のことが知りたかったので◎)
Posted by ブクログ
タイトルから給与問題について論じた本かと思いきやそれは全体の1/4程度で、他は年金や消費税対策(お得なお買い物)そして持ち家問題と老後に向けての生活指南といった内容ですが、それはそれで生活に役立ちそうです。
もともと興味があったのはタイトルにもなっている「日本人の給料はなぜこんなに安いのか」ですが、平均給与は1997年にピークとなり年収は467万円を付けるもリーマンショック直後の2009年には406万と落ち込み2012年からはアベノミクスの効果か上昇しているとのことです。ただし、他の先進諸国と比べると低いと言わざるを得ないのが実情です。
その理由としては、流動性が低い(転職しない、辞めない、クビにならない)とのことで解雇ができるなら高くなると分析するもこのままだとマルクスが言うところの労働価値説状態だととても分かりやすくかつ簡潔に説明されています。
給与が低くなった理由としては流動性の低さと並んでよく指摘されるのが非正規雇用の問題ですが、こちらについてはなぜか言及してません。その辺りも合わせて説明されているともっと良かったように思います。結局のところ、正社員はそこそこの給料でかつ安定雇用が得られるのに対して、非正規雇用は低い給料でかつ不安定な雇用と全く良いところなしです。失業率が上がることなくもう少しバランスが良くかつできる人の給料も上がる仕組みは無いものだろうかと考えさせられました。
Posted by ブクログ
第1章では日本人の給料が上がりにくい理由について解説がされていた。
第2章で語られていた年金の問題に関しては、少し自分の考えが改まるところがあった。
今後払い損になるイメージが強い国民年金だが、実際は民間の保険よりリターンは高く損にはならない点や、老後2000万円不足問題の2000万の根拠などが解説されており勉強になった。
第3章、第4章では、消費税増税の話から始まり、モノの購入のコストとリターン、サブスクリプションビジネス、持ち家vs賃貸について論じられており、身近なことなので面白く読めた。
Posted by ブクログ
日本企業の経常利益は上昇しているが、メンバーシップ型雇用のため、給料を上げたら下げづらい。また、そのような雇用慣行ではリスクプレミアムが付与される余地がないため、給料を下げ止めている。
ただ、グラフを見る限り平均勤続年数は各国でそんなに変わっていない。欧米では本当にそんなにすぐクビにされるんだろうか…。映画ではされてるけど。
会社員は国民年金(16340円)と厚生年金(月給の18.5%。半分は会社負担)の両方に加入。自営業は国民年金だけ。厚生年金は2階部分のイメージ。平均的な寿命であれば払い損はしないよ。インデックス投資がよいらしい。そりゃそうだろうな。
著者は引っ越しすきらしい。わかる。
低金利時代は持ち家がおすすめ。老後2000万円は持ち家を前提。賃貸だとその賃料が加算される。確かに子・孫の代に家という大きな資産を残せるのは大きなリターンだと思った。
Posted by ブクログ
田端さん著書の「これからの会社員の教科書」内の紹介から購入。
マネーリテラシー0の初心者なので、このあたりは大変参考になりました。
・なぜ日本人の給料は安いのか
・老後2000万円問題とはなんだったのか
・増税の影響度
・出口を考えた買い方
最後のまとめが無く、唐突に終わった感があるので星4つとさせていただきました。
Posted by ブクログ
読みやすい文体だった。章立てて書かれていて表題の内容は主に1章に偏っていたけど日本が製造業を中心にした社会だと言われたらそうなのかと感心した。
Posted by ブクログ
タイトルのテーマだけで丸々1冊費やされていると思っていたら、年金問題や賃貸・持ち家問題など身近なテーマを経済学の観点から説明する本だった。
給料については給料を多く貰いたいなら、安定雇用・安定収入を捨ててリスクを取れ、とのこと。中途採用の社員の給料の決め方が「なんとなく」とは嘆かわしい。モチベーションを維持するのが大変すぎて、嫌になる。年金や住宅問題については知っている内容かつ自分で答えを出していたので流し読みしたが、知らない人にはわかりやすくて良いと思う。
Posted by ブクログ
相変わらず、淡々とした文体で、データに基づいて、ちょっと違った切り口で面白かった。
最後の持ち家と賃貸の話は、ホントに人生観によるとしかいいようがないけど、賃貸派の人は、定年までに賃料分は貯金しとけ、というのはその通りと思います。
Posted by ブクログ
タイトルにある「給料」も含め、年金、消費税、持ち家の4つのテーマについて、サブタイトルにある「コストとリターンの経済学」=損得をどのように評価すべきか、その方法について解説した一冊です。
専門的な内容ではなく(新書ですからね)、より多くの人に向けたわかりやすい内容に仕上がっていると思います。この手の分野におけるリテラシーがない、もしくは低く、これを向上させたいという人にはよいかもしれません。
特に目先の金額に囚われて損得を判断してしまいがちな人にとっては、時間軸・相対軸的な視点を獲得することができます。本書で語られている4つのテーマ以外にも日常生活で応用できる場面はあるかもしれません。
とするとタイトルの「日本人の~」はちょっと見直しが必要かもしれませんね、書店で目を惹くインパクトのあるタイトルという点ではよいのでしょうけれども、冒頭に記載したとおり、4つのテーマについて書かれているわけですから、サブタイトルの「コストと~」をもう少し工夫して人目を惹くフレーズに仕上げたほうがよかったかも。
Posted by ブクログ
日本人の絶対的な給料水準、年金、消費税そして住宅についてそれぞれまとめて整理されている。やさしく書かれているためわかりやすく仕上がっている。
内容的には、正直なところ物足りないという感想である。わかりやすく仕上がっているために、そのことが議論を含めることへの障害になってしまっている。ただ、経済の仕組みをよく知らない読者を想定するのであれば、これはひとつの形だろう。
それでも、この4点が大切な問題であることは事実である。頭のどこかに忘れないようにしておくことに意味があるだろう。
いずれにしても日本人の窮乏化が進んでいることに間違いはない。
Posted by ブクログ
給料が安い理由、年金、モノを買うこと、住宅についての論。
タイトルに対する回答のボリュームは物足りなかった。その論も特に目新しくはない。
初めてこのようなトピックを読む人にとっては、概要がわかりやすいと思う。
タイトルに対する回答(第1章)
・状況に応じて解雇できないので人件費は抑える(緩やかな定期昇給)
・人事評価がなぁなぁのため、結果が出ている人を正しく評価できない。(細かな判断基準がない、だから優秀な人は出ていく)
給料増やすならば、独立>転職>副業の順で大きさが変わる。
ただしリスクの大きさも同じ順序。
年金
今の高齢者世代よりもらえる金額は下がる可能性が高い。しかし、それでもリターンの金額としては得。生活は年金だけでは難しいが。
詳細は住宅の章に記載されているが、賃貸派は家賃の貯金も必要になるので注意。
モノを買うこと
特に印象なし。サブスクリプションと売ることを前提とした購入(不要になったらメルカリで売る等)の話し。
住宅
人の信条によって、買うか賃貸の選択は変わる。
考えるのが面倒な人には賃貸を勧めている。老後に賃貸の貯蓄を考慮しないでいい等。
国の各種政策、低金利で比較的買いやすい。毎月の支払いは普通の家賃と同等で済む(利息があるので支払総額は増える)。
また、歳を取った後の移住はしんどく感じる人が多いので、持ち家で最後までいるのもメリットとのこと。
個人的には、修繕費とか設備投資込みでもそこまで安くできるのか疑問。
太陽光売電を考慮しているが、2020年度からは市場価格なのであんまり当てにできなさそう。
自分は関西に住んでるので、10〜20年は大地震リスクが何よりも大きい。持ち家に興味はなかったが、概要的にメリットを知れたのは良かったかな。