あらすじ
デビュー2作で25万部 ビジネスリーダー最新作
世界が「分断」して見えたなら、
あなたには、足りないものがある
ベストセラー『天才を殺す凡人』から1年、
女性起業家アンナの復活を追う物語
彼女はすべての「働くひと」に問いかける
「仕事で愛を、生めますか?」
(本書の内容)
これからのビジネスは「影響力の地図」を持つものだけが勝つ
5人の法則――これは実際に経営をしているとしばしばぶつかる問題である。たとえば、人が「うちの会社は」と言うとき、そのほとんどのケースは、実際には「自分の周りの5人」に起きていることだけで話している。
つまり、職場の認識は「身近な5人」によって歪められるのである。
ビジネスパーソンが「影響力の地図」を持つべき理由は、これを超えるためだ。身近な5人以外を理解すること。
言うなれば、6人目以降の世界を理解しようと努力することなのだ。
東の国と西の国――
中部と南部――
そこに生まれる分断の正体とは
職場の認識を歪める「分断を生むエジソン」とは何者なのか?
■ビジネスには「ペイン型」と「ゲイン型」の2種がある
■リーダーは二度生まれる。一度は弱さだけ知って
■自分の中に「発明家」と「投資家」と「戦略家」を飼え
◎特別付録 4人の「分断する王」と5人の「繋ぐもの」、9種類のうち1枚のカードつき。あなたは誰を引き当てるのか?
(あとがきより)
私たちはいま、とてつもない高い氷山の前にいる
あなたは、どちらの道を進むのか――
分断を煽ること。
それは最も簡単な才能の使い方だと私は思います。スター・ウォーズの悪役ダース・ベイダーのように、人間は気を抜くと自らの正当性を証明する方向に進みます。
一方で、その反対側に回ること、この本の主人公たちのように生きることは、たとえるなら、最も高い山を最も難しいルートから登るようなものです。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「人を熟知する」ことの本質は、「分かり合えないことを理解すること」に激しく共感していた私が、読み進めていく中で「人の物語に出演したいか?そのために私はどうありたいか?」とBeingに行き着いた。
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挑戦し続けるビジネスパーソンにオススメしたい一冊。
本書は、話題となった『転職の思考法』『天才を殺す凡人』の続編といえる作品で、物語形式でビジネスや人の性質について語ったものとなっている。著者の鋭い洞察をもとに示される世界の仕組みは、誰にとっても興味深いと感じるに違いない。特に『影響力の地図』の概念は、現代社会を捉える切り口として新鮮であり、この概念に触れるだけでも本書を読む価値がある。
天才起業家のアンナとカリスマコンサルタント黒岩の物語を通して、挑戦を後押しする武器と前に進む勇気を貰えるはずだ。
Posted by ブクログ
北野唯我氏の著書なので是非とも読まなければ、と言う気持ちで読んだ。起業する上での失敗や考え方に特化した内容であり、名言が散りばめられている。「リーダーが弱さを見せる事の重要性」など今までの考えには無かった発見も有り楽しく読ませて頂いた。北野氏らしくページあたりの文字数も少なく、小説調の対話形式なのでとてもスラスラと読み進められる。
Posted by ブクログ
4つの国の考え方は、面白かった。
1つの会社の中でも、この分かれ方は当てはめられると思う。
そして、支配力と影響力から主観と客観の話は、今ある企業やサービスを捉える観点として参考になった。
Posted by ブクログ
私にはわざとらしく、少し遠回りな、難しい言い回しが多いように感じてしまった。。
しかしながら、私は起業や発明をした者ではないので、そう感じてしまっても当然なのかもしれません。
地図も納得感はある。中部の出現がわかりやすい印象です。
Posted by ブクログ
『天才を殺す凡人』の続編のつもりで読んだら、正直難しかった。理解が追いつかいないのは、自分がまだそのライフステージに到達していないからか。
「おわりに」に、
“読むたびに何かしらの新しい発見があるような作品。読むタイミングや、ライフステージ、年齢、人生経験によって刺さる言葉や、理解できる部分が変わる。そんな作品を作りたい。”
とあったので、また読み直す機会には違った感想を持つことを期待しよう。
Posted by ブクログ
天才を殺す凡人より面白かった。しかし、物語性を重視しすぎた感がある。たまに読み辛い(日本語として美しくない)箇所がある。ただ、要旨はとても興味深く、自分のこれからの身の置き方や関わり方を考えさせられた。
Posted by ブクログ
北野さんの本は、自分が思い悩んでいることを言葉にしてくれる。
世界をありのままに見て、良くしていこうとするエジソン (天才)の思考が個人的にはしっくりくることが多い。
人それぞれに個性はあるので
シチュエーション毎に位置する国は変わるのだと思う。
西の国→天才
中部→政府などルールを作る人
東の国→経済や組織を牛耳るビジネスマン
南部→自分の周辺を大切にする普通の人
相容れない価値観と出会い
悩んでしまったらこの本を読んで
そのときの自分の思考がどのポジションにあるか
冷静になるための1冊にしたい。
「ほとんどの人は変化など求めていない」
という記載が一番突き刺さった。
自分は変化量しか求めていないので、軋轢が生まれることはどうしてもある。
Posted by ブクログ
読みやすい
自分の中に強い主観をもち、それを実現するために時には仲間に自分の弱さを見せながらも、自分がもってしまった「才能」に向き合い、それをうまく使いこなすために「才能」に責任をもつ。Googleが昔掲げていたDon't be evilというルールにも近いものがある気がして、力があるものの責任を思い知らされる本であった。
Posted by ブクログ
四つの国。。
どの世界にもある概念だなと思いました。
どれも優劣つけるものでなく、共存すべき存在。
自分がどの国になろうと尊重していきたいと感じました。
Posted by ブクログ
<何について書かれた本か?>
小説形式でマーケティングや組織について書かれた本。創業した企業から追い出された主人公が、起業家として再起するまでの学びを物語形式にしている。
<どんな人に向けて書かれた本か?>
「モノを売る」「組織をまとめる」など、根本的なところで迷っている人。
<アンダーライン>
・ほとんどの人は「物理的な地図」のことは知っていても「認識の地図」のことは知らない
・私たちは普段「主観」でしか映像を見られない。たとえば、写真とは本来、主観的な「時間の切り取り」だ
・人の幸せは「主観への没入」
・苦痛を取り除くことと、価値を増やすこと。前者が「ペイン」。「人の苦しみ(ペイン)を取り除いてくれること」。後者がゲイン。「人の喜び(ゲイン)を拡大させてくれること」。究極的な価値はこの2つしかない。
・時代は、ペインからゲインへ。支配力から、影響力の時代に
・(高級フレンチに行く理由は)人は食事そのもの以上に「自らの価値を大きくしてくれること」に対価を払っている
・(神殿、寺院、サッカースタジアム)に行ったとき、強い高揚感を感じるのは、自分が「少し大きくなった」感覚を得られるからだ
・凱旋門、それは、とても長い視点で、ある意味で、とてつもなく馬鹿げた投資です。でも、それが何年も、何百年も人を呼び続ける。
・人はどの「物語」の中を生きるのか
Posted by ブクログ
内容が悪くないのは理解できるが、僭越ながら薄っぺら過ぎたようにも感じる。
その中でも2点、心に残ったことがあったことは良かった。
・白石さんの話、人生は春夏秋冬、必ず春は来る。
・黒岩さんの話、希望とは復活、挫折を知ってなお前に進む、挑戦者たちなのだ。
Posted by ブクログ
経営者にとって必要な資質と能力をテーマにした意識高めな人向けのビジネス小説。テクノロジーの世界で能力を発揮する天才起業家の女性と、日本一依頼料の高い実力派コンサルタントの男性。そんな二人を深く知り、両者を繋ぐ役割を果たすのが、資本主義経済において大成功を収めたが今は隠居生活を送っている元経営者の老人。登場人物はこの3人のみで、彼らの会話と心象推移を中心に物語は進む。著者の前作「天才を殺す凡人」と同じ雰囲気を持つ作風だが、本作は更に上位のレイヤーから現代の経営の本質を紐解いていこうとする著者の意思を感じた。
Posted by ブクログ
世の中の捉え方や考え方を新しい言葉に置き換えて説明されているのが分かりやすく、学びが多い。
いたるところに、なるほど!が散りばめられている。
前作、「天才を殺す凡人」と比べると起業家、経営者向けて書かれた本、という印象。自分にとっては少し難しさがあった。
認識は『役割によって』解釈される
→この本も違う立場の人が読んだら、また違った見え方がするのかもしれない。
自分自身のフェーズが上がったら、改めて読み直すと新しい発見が多そう。