あらすじ
なぜ女子だけで学ぶと個性が極まるのか--受験ガイドではわからない有名校の校風とは
第1章 ジェンダー・バイアスを寄せ付けない
第2章 現役教員が語る、男子がいないことの恩恵と弊害
第3章 お嬢様? それともおてんば? 「女の園」を垣間見る
第4章 才能も品格も女子校で磨いた
第5章 「女子アナ」を成功モデルだと思わないで! ――エッセイスト・小島慶子さんインタビュー
第6章 「願い」が継承されること、それ自体が財産
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Posted by ブクログ
ずっと共学育ちの男である私にとって、未知の存在すぎる女子校。しかし我が子の進路の選択肢の一つとして存在するため、手に取った。
女子校ならではの教育のメリットはいくつか挙げられている。
その中で一番目に留まったのは、
「男性の目線がない世界だからこそ、「女らしさ」を意識しないで、一人ひとりの個性を育める。」「男性の助けをアテにしない自立した女性が育つ。」
という点。
ジェンダーバイアスから比較的自由な環境での6年間というのは、社会に出てから壁にぶつかることもあるかもしれないが、それすら乗り越えられる「個」としての力が育める場なのではないか。
そう感じた。
本書全体の構成でいうと、
著者の持論としての女子校の教育の特徴及びメリットが1・2章。ここは一般論的。
そこから、3章は数十校の女子校の個性を紹介。4・5章は女子校卒で社会で活躍している女性のインタビュー。そして6章でまとめである。
正直3章はかなり薄く広くという観はあるものの、4・5章と合わせて読むと、何となく女子校という世界や女子校が目指しているものが多層的に捉えられるようではある。
女子校に子を入学させて良いことあるのかな?
という読む前の私の素朴な疑問に対して、一つ二つ以上の回答をくれたと思う。読んでよかった。