【感想・ネタバレ】ペーター・カーメンツィントのレビュー

ヘッセ / 猪俣和夫

[ブクログ · ★★★★★]

ヘッセが好きで最近よく読んでいるが、ペーター・カーメンツィントもヘッセの表現力によって素晴らしい本になっている。
ペーター・カーメンツィントという独身男の半生の物語で、母親の死から始まり、親友二人も亡くし、主人公は生と死について考える。主人公が人生の意味や生、愛情について考察をしていくなかで自分も疑似体験をし様々なことを感じ、考えさせられる。
全体を通して人生における様々な側面が生々しく描かれていて、ヘッセの想像力や表現力に感動した。
そしてこの本を書いたヘッセは当時25歳。すごい。