あらすじ
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不安なく山を歩くために、知っておきたい安全管理の基礎知識を新書サイズで。
登山歴・技術レベルに関係なく読める「安全管理の考え方」。
登山者が覚えたい「実践ノウハウ」を紹介します。
山登りをする際に、必ず身につけておきたい安全管理の基礎知識を解説。
執筆や講座などを通じて安全登山に取り組んできた登山ガイドの著者が、実体験を交えて考え方やノウハウを紹介します。
■危険の予測・山での危険を知ろう
遭難の傾向/危険な季節・時間、場所、行動
■回避と対処・危険は未然に避けられる
プランニング・準備の段階でできること・登山時にできること・登山計画・様々な遭難
■セルフレスキュー
ビバーク・搬送法・ロープワーク・ファーストエイド
■救助要請とその後
救助要請方法・救助する側のリスク・発見してもらうために・民間の救助隊、捜索・救助費用
■著者紹介
木元康晴(きもと・やすはる)
日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅢ、山岳スポーツ指導協会会員。
東京都山岳連盟 海外委員。航空自衛隊、印刷・デザイン・出版業界、議員秘書を経て、2009年に登山ガイドとして独立。岩壁登攀、沢登り、雪山登山を好み、ネパール、ヨーロッパ、北米・南米などでの登山・トレッキング経験も豊富。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
昨年、登山中に手首を骨折したこともあり、もう一度、安全な登山術を見直そうと購入した一冊。
ルートファインディングや道迷い、野生動物、天候などの話からファーストエイドや遭難時の対応などが基礎知識として書いてあります。
ファーストエイドの知識は、是非身につけたいと思いましたが、お守りとして、登山時に一緒に持っていくのも良いかなと思いました。
Posted by ブクログ
若干見出し悪くて読みにくい感…はあった(笑)
ただ、他の本よりも筆者が実際に経験した怖さについて、その臨場感も含めて書かれている内容が多かったので、よりその危険さが伝わってくるっていう良さはあったかなと。
以下を読んで内容をまとめ切れたので良かった、あとは繰り返し学習で動けるところまで持って行こうかなと。
時間はかかったが、やった価値はあった、一歩進んだ( ̄∇ ̄)
①山のリスクマネジメント
②レスキュー・ハンドブック
③山の安全管理術
【まとめ】
〈セルフレスキュー〉
登山で必要とされるセルフレスキューは4つ
①ビバーク技術
山小屋や避難小屋といった宿泊施設や、テントなどの宿泊装備を使わずに、山で夜を過ごす技術
②搬送法
ケガや病気で行動不能になった人を、人力で運ぶ技術。滑落現場などの危険な場所から、負傷者を安全な場所へ緊急に移動させる一次搬送と、チームレスキューに引き継ぐために比較的長い距離を運ぶ二次搬送の二つがある。
③ロープワーク
転落や滑落の可能性がある場所を、ロープを使って確実に通過するための技術。
④ファーストエイド
ケガや病気を負った人に対する、状態の評価と応急手当ての技術。
〈①ビバーク(判断タイミング、種類、張る場所の注意点)〉
判断タイミング
・その日のうちに下山or山小屋到着ができない場合
・遅くとも日没30分前には決断する
種類
・オープンビバーク、ツェルト使わない、ザックを敷いた上にツェルト被って座る
・ツェルトビバーク、ツェルト使う
張る場所の注意点
・平坦地
・雨風を避けられる
・落石、転落の危険がない
・森林限界上なら樹林帯まで下がるor尾根を外れた側面の岩陰(雨風、雷回避)
・樹林帯でら高い木の近くは避ける(雷回避)
・沢の近くは避ける
・けもの道は避ける
〈②搬送法(種類、実技)〉
→
一次搬送(短距離)、危険箇所からの退避
・ドラッグ法(1人)、手っ取り早いが短距離
・ドラッグ法(2人)、意識がない場合でも
・腕車搬送法(2人)、意識がある場合
・背負い搬送法(1人)、もう少し長い距離
二次搬送(やや長い距離)
・ヒューマンチェーン(3〜4人)
・ザック担架法(4〜6人、ザック3個)
〈③ロープワーク〉
→後から
〈④ファーストエイド〉
救助要請までの流れ
①自らの安全確保(現場の状況確認)
①他メンバーの安全確保(現場の状況確認)
③傷病者の救出
④安全な場所への搬送
⑤傷病者の容態確認
⑥応急手当て(可能なら自力搬送or下山)
⑦救助要請
※携帯電話が繋がれば直接要請(警察・110or消防・119)
※連絡手段が無い場合は、動ける者が山小屋or移動・下山して連絡
※単独で動けない&繋がらない場合は、ホイッスル、レスキューシート&鏡反射、ヘッドランプ、焚き火等で気付いてもらう
※救助が呼べない場合はサバイバルを覚悟する、以下5点が重要
・冷静さ
・水
・寒さ
・飢え
・雨
⑧より安全な場所への運送・待機
※ビバークして救助を待つ
⑨レスキューへの引き継ぎ
救助要請が必要なとき、安
①緊急度が高いケガ、病気
②重症化が高いケガ、病気
③動けない(転落、滑落)
④道迷い
⑤悪天候でかつ
メンバーに低体温症の人がいる
or
ビバークできない
一時救命処置(BLS)(対応、実技)、山、安
対応
①安全確保(現場の状況確認)
②意識確認
③救助要請
④呼吸確認(気道確保)
・下顎献上法、下あごを上に押し上げる方法
↓無い場合
⑤心肺蘇生法
・胸骨圧迫30回(100〜120回/分)、人工呼吸2回(1秒/回)
・押すポイントを左右の乳首の真ん中
・強さは5cm沈むくらい
⑥AED(届き次第、即実施)
・金属類外す
・2つのパッドを心臓を挟むように貼る
・音声指示に従う
・電気ショック時は誰も触れないように
・放電後は胸骨圧迫を再開
⑦救助隊へ引き継ぎ
※東京都の最新版と内容を合わせる
切り傷(対応、実技)、山、レ、安
対応
・手袋する
・洗浄(脈打つような出血であれば止血を優先)
・止血、ガーゼ使って直接止血、止まらない場合は高揚法&間接圧迫法
・キズパワーパッド
擦り傷(対応、実技)、山、レ、安
対応
・手袋する
・洗浄
・止血、ガーゼ使って直接止血、止まらない場合は高揚法&間接圧迫法
・キズパワーパッド
頭部・外傷(対応、実技)山、安
表面のすり傷、切り傷
→他の部位と同様に止血、洗浄、三角巾で頭全体を覆って保護
手足麻痺or意識無し
→できる限り動かさずに、ただちに救助要請
頭部の外傷の種類
①硬膜下血腫:脳の中の硬膜の内側が出血している状態で意識障害がある。
→山中での救命は難しく、直ちに救助要請する。
②硬膜外血腫:脳の中の硬膜の外側が出血している状態。血の固まりが次第に大きくなると、最初は意識があるものの、徐々に意識がなくなってくる。
→直ちに救助要請をしよう。
③頭蓋底骨折:目の周辺や耳、または耳の後ろから出血している状態。
→山中での救命は難しく、直ちに救助要請する。
④皮下血腫(たんこぶ):これは意識、呼吸、脈拍とも正常で特に問題はない。
↓痛い場合は冷やす。
⑤脳挫傷:脳そのものが損傷を受けた状態。
↓症状に差があり、判断は難しい。
⑥脳内血腫:脳挫傷による出血が脳の内部にたまり、激しい頭痛や幅吐、意識障害が起こる。
→直ちに救助要請をしよう。
刺し傷(突起物が腕に刺さった)(対応、実技)、山、レ
対応
・前提として抜かない
・可能なら刺さったモノを短く切断
・止血&刺さったモノを動かないように固定
打撲(岩に足を打った)(対応、実技)、山、レ
対応
・冷やす
・シップ
捻挫(足首)(対応、実技)、山、レ、安
対応
・拳上
・冷やす
・テーピングによる固定、圧迫
・休む、安静にする
骨折(腕、脚、鎖骨、指)(対応、実技)、山、レ、安
対応
・開放骨折or皮下骨折
・痛み、顔面蒼白、冷や汗、吐き気、変形等がある、どちらか分からない場合は骨折しているという前提で対処する
・固定して
・医療機関へ
腕
三角巾による固定&吊り下げ
脚
レインパンツ&トレッキングポール&エラスコット巻上げ
鎖骨
2枚の三角巾で胸を張った状態の傷病者にたすき掛けで縛る
指
隣の指を固定材料としてテーピング
脱臼(対応、実技)、山、レ
対応
・患部を動かないように固定
・医療機関へ
低体温症(症状、対応、回避策)、山、レ、安
症状
・寒さを感じる
・皮膚感覚の麻痺
・唇の色がわるい
・震える
・歩行が遅い
・ろれつが回らない
・元気が無くなる
・軽度の錯乱状態
※これ以上進むと死に至る可能性がある
対応
・対流、伝導、蒸発、放射への対応
・食べ物、飲み物
・濡れた衣服を脱ぐ
・レスキューシート&衣類で保温
・低体温になった後に動いて体を温めるのはNG(末端部の冷えた血液が循環してさらに体温が下がる)
回避策
・ウェアで防寒、防風、濡れへの対策
・エネルギーを取る
熱中症(症状、対応、回避策)、山、レ、安
症状
・多量の汗
・顔が赤くなる
・めまい
・頭痛
・吐き気
・筋肉のけいれん等
対応
・体を冷やし安静に(日陰、濡れタオル)
・水分&塩分補給
・「意識がしっかりしているか」を基準にして救助要請、医療機関へ
回避策
・帽子
・通気性の良いウェア
・休憩は涼しい場所
・水分&塩分補給
高山病(症状、対応、回避策)、山、レ、安
症状
・2500m以上で起きやすい
・頭痛、倦怠感、脱力感、食欲不振、吐き気、めまい、睡眠障害等
・重症化すると肺水腫、息が苦しくて横になれない(起座呼吸)、顔が青紫(チアノーゼ)になる、意識がもうろうとして受け答えができなくなると脳浮腫の可能性もある
対応
・深呼吸
・エネルギー&水分摂取
・その高度で慣れさせる
・症状が重ければ高度を下げる、500m以上下げるが目安、緊急度が高ければ救助要請
回避策
・口すぼめ呼吸&深呼吸
・高度をゆっくり上げる
・睡眠を十分取る
・エネルギー&水分摂取
・山小屋到着後の昼寝はしない(呼吸が浅くなる)
・ダイアモックス
やけど(対応、実技)、山、レ、安
対応
・冷やす、流水・雪が効果的
・ウェアの上からやけどしたら、ウェア間冷やす
・水疱はつぶさずにガーゼで保護
毒虫(対応、実技)、山、レ、安
対応
・洗浄
・ポイズンリムーバー(無い場合は指で押し出す)
・薬を塗る
目のケガ(異物が目に刺さる)(対応、実技)、レ
対応
・目をつぶる
・ガーゼにスリットを入れて目に通して止血&保全
・紙コップ被せてカバー
・包帯等で紙コップを固定、同時に反対の目も覆う
・医療機関へ
切断(誤って指を切り落とした)(対応、実技)、レ
対応
・止血
・医療機関へ
・切断部位回収、洗浄、ガーゼ乾燥、濡れない形で冷やす
腱断裂(アキレス腱)(対応、実技)、レ
対応
・患部が動かないように固定、切れた部位を縮む側に
・医療機関へ
〈リスクマネジメント〈全般〉〉
山の三大危険因子
・人的因子
・気象的因子
・地形的因子
道迷い(対応、回避策)、山、レ、安
対応
・現在地が分かるか?
・迷ったら分かる道まで戻る
・今までの行動を振り返る
・引き返すルートも分からなくなったら現在地確認(見通しの良い場所に出て周囲の地形、地図、コンパスで推定するor尾根を登って分かりやすいところへ)
・どうしても無理なら救助要請
・沢を下ってはならない
回避策
・現在地確認しながら進む
・怪しいと思ったときは疑う
リングワンデルング(対応、回避策)、レ
対応
・行動を中止して現在地確認
・進むべき方向を確定させて、地図・コンパス・GPSを使って移動
・不安なときは視界が良くなるのを待つ
回避策
・地図・コンパス・GPSを使って移動
転落・滑落(対応、回避策)、山、レ
対応
・助けを呼ぶ
・安全な場所に移動して応急手当て
・ツェルト等を使ってレスキュー待ち
回避策
・ヘルメット
・3点支持&注意する
落石(対応、回避策)、山、レ
対応
・安全な場所に移動して応急手当て
・軽症なら自力下山、重症ならレスキュー要請(ツェルト等を使ってレスキュー待ち)
回避策
・ヘルメット
・落石への注意
・上の登山者とは一直線にならないように
・落石に気付いたら「ラク」
疲労(対応、回避策)、山、レ
対応
・休む
・エネルギー&水分補給
回避策
・普段からのトレーニング
・睡眠不足
・自分のペース
・体温調節
・疲れ切る前のこまめな休憩
・エネルギー補給
悪天候(回避策)、山、レ、安
対応
・風速15m、雨量20mmを目安に行動を中止する
落雷(対応、回避策)、山、レ
対応
・最寄りの山小屋へ避難
・それが無理なら、谷筋、くぼ地、山の中腹で姿勢を低くしたままで雷をやり過ごす
・やり過ごすときは両耳を手で塞ぐ、落雷したときに鼓膜が破れることを防ぐ
・木、岩場、草原、湿原は危険
・雷に打たれて意識がないときは心肺蘇生法、やけどを負っていればその手当も
・木安全区域は4m離れて45度の角度で木を見上げるポジション
・複数人いる場合は2m以上離れる
回避策
・気象情報の入手
・朝早くから行動し、午後の早いうちに目的地に着く(雷が発生する午後の行動時間を短くする)
・雷鳴が聞こえたら即避難開始
沢の増水(対応、回避策)、山、レ
対応、回避策
・安全な場所で水が引くまで待機
・沢を通らないルートで迂回
火山噴火(対応、回避策)、山、レ
対応
・噴火したら噴火口から走って離れる
・ザックはそのまま、ヘルメット、口と鼻はマスクや湿らせたタオル
・山小屋あれば避難、なければ岩陰に
回避策
・山の噴火警戒レベル適用有無を確認、気象庁ホームページで情報入手
火山ガス(対応、回避策)、レ
対応
・2人1組で救助する、ガス圏外で救助者の確保を行う
・救助者はタオルを水で濡らして、鼻と口をガード
・救助した後はお茶、コーヒー等を飲ませる
回避策
・火山ガス発生区域にら近づかない
・ガス噴出、刺激臭、植物が枯れている等の異常があれば近づかない
引火・爆発(テント内)、(対応、回避策)、山、レ
対応
・部分的な引火ならウェア、タオルで掴んで投げるor被せて消化
・厳しければテント外に避難
回避策
・炊事は外が基本、悪天候的のやむをえない場合は出入口付近で
一酸化炭素炭素中毒、(症状、対応、回避策)、山、レ
症状
・頭痛
・吐き気
・表情がうつろ
・反応が鈍い
・口数が減る等
対応
・風通しの良い場所に移動して回復待ち
・改善しなければ医療機関へ
・意識が無ければ救助要請&心肺蘇生法
回避策
・炊事は外
・ランタンは乾電池タイプ
・テント内でやるときは換気
パーティー内での遅れ、別行動(対応、回避策)、レ
対応
・メンバーが見えなくなったところまで戻って捜索
・見つからない場合は周辺捜索
・それでも見つからない場合は警察に相談
回避策
・一番遅い人に合わせる、基本的には一緒に行動する
・行動中に具合が悪くなる人が出た場合はひとりだけで下山させない、全員下山or一人は付き添う
靴擦れ(対応、回避策)、レ
対応
・ライターで焼いて消毒した針でマメに穴を開けて水を出し、皮を剥がさないようにしてテーピング(絆創膏でも良い)
回避策
・自分に合った靴
・靴の中で足が動かないように紐固定
・当たる箇所があればパッドを貼る、なるべく早急に
登山靴の経年劣化、靴底剥がれ(対応、回避策)、レ
対応
・靴底を固定(テーピングテープ、細引き、針金等の持っているもので)
回避策
・定期的なチェック、ポリウレタンは耐用年数5年
〈リスクマネジメント(動植物)〉
クマ(対応、回避策、実技)、山、レ
対応
・フリージング&手を振り大きく見せる&後ずさり
・攻撃してきたら防御姿勢(うつ伏せ&両手を首の後ろで組む)
・スプレー
回避策
・ラジオ、鈴で音を出す
・クマの出す音に注意し察知する
・テントから離れた位置に食料
オオスズメバチ(症状、対応、回避策)、山、レ
症状
・激痛、時間経過と共に増す
・腫れ
・人によって発熱
症状(アナフィラキシー)
・全身の震え
・嘔吐
・下痢
・発熱
・ショック症状
・意識不明等
対応
・傷口を揉むように水洗い&絞り出す
・ポイズンリムーバー
・ステロイド軟膏
・アナフィラキシーが出たらエピペン打つor即病院へ
回避策
・巣に近付かない
・ゆっくりその場から離れる、襲ってきたら走って逃げる
・衣服は黒を避ける
マダニ(対応、回避策)、山、レ
対応
・指、ピンセットで本体を取る
・傷口を消毒
・ステロイド軟膏
・吸着して時間が経っている場合は無理に取り除かない(口器だけ残る場合がある)
・感染症の疑いがある場合は医療機関へ
回避策
・虫除け
・肌が露出しないウェア
マムシ・ヤマカガシ・ハブ(種類+特徴、対応、回避策)、山、レ
種類+特徴
マムシ、保護色、かまれると痛いがすぐに命を落とすことは無い
ヤマカガシ、奥歯にのみ猛毒があり死亡例もある、首の付け根に毒腺があり、失明した事例もある
ハブ、沖縄のみ
対応
・傷口を洗う
・ポイズンリムーバーは非推奨(推奨もあるので、とりあえずやった方が良さそう)
・毒液が目に入ったら洗い流す
・傷口を心臓より下げる
・傷口と心臓の間を縛る
・なるべく早く病院へ、ハブの場合は抗毒血清が必要
回避策
・フリージング
・草むら、ヤブには注意
・大きな岩の間には手を入れない
アブ・ブユ(症状、対応、回避策)、山、レ
症状
・痛み(アブは激痛)
・出血
・かゆみ
・丘疹
対応
・患部をつねって毒液を出す
・ポイズンリムーバー
・ステロイド軟膏
・炎症がひどければ抗ヒスタミン剤を内服
回避策
・虫除け
・肌が露出しないウェア
・防虫ネット
イノシシ(対応)、山、レ
対応
・フリージング&手を振り大きく見せる&後ずさり
・木の上、岩の上に登る
回避策
・ラジオ、鈴
ニホンザル(対応)、山、レ
対応
・手足を大きく広げてジリジリ後退
・鳴き声を発したら近付かない、サルが逃げるまで待つ
アオバネリガタハネカクシ(症状、対応、回避策)、山
症状
・つぶして体液が皮膚につくとかゆみ
対応
・ステロイド軟膏
回避策
・体に止まったら触らずに息を吹きかける等で追い払う
ドクガ類(症状、対応、回避策)、山、レ
症状
・強いかゆみ
・ジンマシン
対応
・かく、こするはNG
・流水で洗い落とすorセロハンテープを患部に貼ってはがすで毒針毛を取り除く
・ステロイド軟膏
・炎症がひどければ抗ヒスタミン剤を内服
回避策
・触れない
・肌が露出しないウェア
ヤマビル(対応、回避策)、山、レ
対応
・かゆみ止めの薬やアルコール類、ライターの火を付けると落ちる
・流水で洗って絞って血を出す
・水洗い
・ステロイド軟膏
・絆創膏等で圧迫止血
回避策
・虫除け
・肌が露出しないウェア
植物
ウルシ、ハゼノキ(症状、対応、回避策)、レ
症状
・かゆみを伴う炎症、水疱、のちに激痛になることもある
・アレルギーがある人は体全体にかゆみ、腫れが広がることも
対応
・流水で洗う
・ステロイド軟膏
回避策
・肌が露出しないウェア
山菜、キノコ(症状、対応、回避策)、レ
症状
・まちまちだが、トリカブトやドクツルダケは死ぬこともある
対応
・なるべく早いタイミングで吐く、中毒症状が出た後でも可能な限り吐く
・吐いたもの、食べ残しがあれば一緒に病院へ
回避策
・食べない笑
イラクサ、ノイバラ、タラノキ(対応、回避策)、レ
対応
・トゲ抜き時は5円or50円硬貨を当てると抜きやすい
・毛抜きを使う、小さいトゲなら粘着テープでも可
・その後に消毒液or軟膏
回避策
・肌が露出しないウェア
・手袋は軍手より革製
〈リスクマネジメント(雪山)〉
※雪山はTJARの範囲外なので優先度を落とし、後から学ぶこととする、項目を下記に残す
凍傷(症状、対応、回避策)、山
症状
・皮膚がジンジン、1度
・赤く腫れ、1度
・水泡、2度
・皮膚が黒ずむ、紫、3度
・筋肉は骨まで腐る、4度
対応
回避策
・保温&濡れ防止
・エネルギー補給
・指先動かす、マッサージ
ルートミス
転落・滑落
悪天候
紫外線
雪崩(対応、回避策)、山、レ
対応
被災者
・大声で注意喚起(場所を知らせる)
・もがいて浮上する努力&雪崩の端に
・もがいて脱出できないときは、雪が喉や鼻につまらないように顔を手で覆う
・流れが止まったデブリに埋められていたら、呼吸空間を確保する
・体が動く場合は脱出を試みる、酸素を消費しないように大声は必要な時だけ
救助者
・被災者の流され始めた場所&見えなくなった点を覚え、目印を付ける(その延長線上のデブリに埋まっていることが多いため)
・ビーコンで探す
・ビーコンなければ、スカッフ&コール+プロービング
回避策
・雪崩のリスクを判断する
・雪崩リスクが低い樹林帯、緩い斜面、尾根筋を通る
・雪崩リスクが高い沢状地形、風下側の吹き溜まり、雪庇、デブリがあるは避ける
ビバーク
<内容(「BOOK」データベースより)>
不安なく山を歩くために、知っておきたい安全管理の基礎知識を新書サイズで。
登山歴・技術レベルに関係なく読める「安全管理の考え方」。
登山者が覚えたい「実践ノウハウ」を紹介します。
山登りをする際に、必ず身につけておきたい安全管理の基礎知識を解説。
執筆や講座などを通じて安全登山に取り組んできた登山ガイドの著者が、実体験を交えて考え方やノウハウを紹介します。
■危険の予測・山での危険を知ろう
遭難の傾向/危険な季節・時間、場所、行動
■回避と対処・危険は未然に避けられる
プランニング・準備の段階でできること・登山時にできること・登山計画・様々な遭難
■セルフレスキュー
ビバーク・搬送法・ロープワーク・ファーストエイド
■救助要請とその後
救助要請方法・救助する側のリスク・発見してもらうために・民間の救助隊、捜索・救助費用