あらすじ
オシャレをして、メイクをして、恋をする……そんな『普通』の女性に憧れるOL・宇野ひな子。しかし、彼女は男性とつき合うという『普通』の恋愛に、自信のなさから一歩を踏み出せずにいた。恋愛に踏み込む恐れと、独りでいることへの不安の間で板挟みになった彼女の前に現れたのは、会社の堅実な先輩・佐藤で……。 ※本作は月刊コミック百合姫2019年7月号に掲載されたものです。
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普通
優しくしてくれた人に対して自分を守るために優しくできなかった描写が普通のレールから外れる恐怖と葛藤する主人公の姿に切なさを感じました。
独りという抑圧
自分に対する自信のなさから普通に固執するOLとそれとは縁遠そうな先輩OLがお互いを知り惹かれあっていくお話の第二話。
これまではなかば脅迫的に『普通』になろうとしてファッション誌を教科書のようになぞって自分を作ってきたひな子。
しかし佐藤さんとの会話で少し肩の力を抜いて生活することができるようになった。
しかし佐藤さんの意外な一面を知っているのは基本ひな子だけなので他の同僚からはおっかないお局のような扱いを影でされている。
そう思われている要因の一つに男の影がまったく見えない事があるらしい。
自分もこのまま男を作らずにいたらいずれそう思われるかもと少し不安になる。
その後も佐藤さんと帰り道一緒に帰るために彼女にドーナツをプレゼントするひな子。
しかしその費用捻出のために半額のおにぎりを夕食にする彼女に佐藤さんはそれはおかしいと言う。
しかし同僚とのランチ費用を確保しつつドーナツを買うしかないというひな子に対して佐藤さんはランチをやめればいいのではと提案する。
それに対して自分だけいきなりランチをやめたら変に思われるからできない、自分と違って佐藤さんは周りの目を気にしなくていいですねと失礼なことを言ってしまうのだった。
佐藤さんの事を知って確かにひな子は救われたし前よりか自信がついた。
ただ根本的なところは変わらず、普通から外れることをとても恐れている。
そのあまり佐藤さんに対してひどい事を言ってしまうのは自己中心的だな、と思った。
続きがどうなるのか気になる。