あらすじ
【内容紹介】_
『アホな指導者の下でどう生き抜くか』が今年の日本の論点の全体テーマとなります。_
21世紀に入り20年が過ぎようとしていますが、世界を俯瞰して改めて感じるのが、民主主義の危機的状況であると、大前研一氏は言います。21世紀を生き残るために日本はどうあるべきか。また、どこに進めるべきか。大前氏の1年間の主張が詰まった濃い内容です。
【目次抜粋】_
巻頭言 「アホ」が支配する世界で私たちはどう生きていけばいいか_
[日本編]_
Strategy 01 歴代最長の安倍政権において憲法改正は達成されるのか_
Strategy 02 財務省が2024年に密かに進める“令和の徳政令”プラン_
Strategy 03 国の借金を容認する【内容紹介】
『アホな指導者の下でどう生き抜くか』が今年の日本の論点の全体テーマとなります。
21世紀に入り20年が過ぎようとしていますが、世界を俯瞰して改めて感じるのが、民主主義の危機的状況であると、大前研一氏は言います。大前氏は、欧州、米国等で進行するポピュリズムの動きをしっかりと見据えて、全世界が直面する課題を指摘しながらも、政治・経済・文化のあらゆる角度から、それらの解決策を提示します。21世紀を生き残るために日本はどうあるべきか。また、どこに進めるべきか。大前氏の1年間の主張が詰まった濃い内容です。
【著者紹介】
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。日立製作所、マッキン ゼー・アンド・カンパニーを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、ビジネス・ブレークスルー大学学長。著書は、『「0から1」の発想術』『低欲望社会「大志なき時代」の新・国富論』(共に小学館)、「日本の論点」シリーズ(小社刊) など多数ある。
【目次抜粋】
巻頭言 「アホ」が支配する世界で私たちはどう生きていけばいいか
[日本編]
Strategy 01 歴代最長の安倍政権において憲法改正は達成されるのか
Strategy 02 財務省が2024年に密かに進める“令和の徳政令”プラン
Strategy 03 国の借金を容認する、嘘っぱちMMTに騙されるな ほか
[世界編]
Strategy 02 今や再選絶望のトランプ。次期大統領の候補は誰か?
Strategy 03 トランプと金正恩、外交センス・ゼロの2人に振り回される世界
Strategy 04 戦争も道具。チープなトランプ劇場はもう見飽きられている ほか
[特別編]
Special 01 日仏3社連合の裏で見え隠れするフランス政府の野心
Special 02 「答えのない」時代に求められるリーダー育成法とは何か? ほか嘘っぱちMMTに騙されるな ほか_
[世界編]_
Strategy 02 今や再選絶望のトランプ。次期大統領の候補は誰か?_
Strategy 03 トランプと金正恩、外交センス・ゼロの2人に振り回される世界_
Strategy 04 戦争も道具。チープなトランプ劇場はもう見飽きられている ほか_
[特別編]_
Special 01 日仏3社連合の裏で見え隠れするフランス政府の野心_
Special 02 「答えのない」時代に求められるリーダー育成法とは何か? ほか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
平成の30年間、日本は衰退の一途 残せたのは自動車産業
→パラダイムシフト EV 自動運転
日本の社会経済はあらゆる分野で「組合」化 既得権保護
憲法改正はあるか?→コロナで芽は無くなった
令和の徳政令 2024年新紙幣→ストック課税へ
2025年問題 団塊の世代800万人後期高齢者へ
「答えのない時代」のリーダーを得られるか
「構想力」見えないモノを見る力
「リーダーシップ」議論を主導して答えにたどり着かせる能力や技術
毎年の初めに、国際情勢・取り組むべき課題がよく整理されている 現実は遅々として進まない日本だが棚卸しは大事
Posted by ブクログ
自国についてもっと知りたいと思い読んだ。
著者の視点、言葉が胸に刺さる内容だった。
イギリスのEU離脱(ブレクジット)の部分を読んだとき、この本を読んだ意味を感じた。それは自国の政治、経済についてあまり知らず、「移民、難民に雇用を奪われる」等、都合の良い情報だけで投票した結果、自分たちの首を締めてしまっているということ。もっと、学び、行動に移すことが大事であると思った。
Posted by ブクログ
日本や世界の現状、未来への方向性が効率的に知れる手軽な一冊。それにしても著者の見識の広さはすごい。巻末の方に学生時代の旅行通訳のアルバイトが原点みたいなことが書いてあったが、世界との接点を得ると学ぶことが多いのかもしれない。
Posted by ブクログ
全体を読んでの率直な感想は、国際情勢や経済に関する知識が自分に圧倒的に不足しているということだった。
ただ、自分の勉強不足と単純にネガティブな結論を出す前に、そもそもこういった情報は自分に必要なのかという疑問がわいた。当然一般教養として知っておくべきと言ってしまえばそれで終わりなのだが、仕事でも使わなければ日々の生活でも会話にでることもない。果たしてそれが必須の知識だろうかと疑問を感じてしまった。
ただその中でも心に響いたのは、今後迫りくるAI化の波。他国の政治状況は一読してもがっつり頭の中で消化することがでいないのだが、巻後半の特別編にあったAI化時代の教育システムの作り方についてはすっと入ってくる部分があった。
今後、AIが人類の知性を超えるシンギュラリティ(技術的特異点)を迎え、ますます人間の仕事はAIにとって代わることとなる。シンギュラリティは2045年ごろにやってくると言われており、そのころには自分は50台中盤、息子にいたっては25歳ころ、社会人になりたてか、場合によっては働き始めるころだ。そんな中で、必要なのはこれまでの事務処理能力ではなく、課題解決策を探り当てる際の統率力やリーダーシップ、構想力などAIに代替できない能力となる。著者によると、「誰も至ったことのない結論を議論で導いて力」こそがまさに重要で、答えのない世界で、どうやって答えにたどり着くかのプロセスが求められている。
近年の潮流では、特に国際的に求められている人材が輩出されているのはイスラエル系、インド系、台湾系と著作の中では紹介されている。そのどれもに共通するのは、「危機感」をもって、子どもに早期から教育を施していると紹介されていた。どのような教育かは詳細にはわからないが、要するにIT、語学を軸とした国際競争力を高めるということのようだ。
そもそも本自体が各論を詳細に語るというよりも、マクロ的に大枠をなめるようなものなので、考える入り口にはすぎないが、今後の身の振り方を考えるうえでもよいヒントになったと思う。
Posted by ブクログ
日本あるいは世界で話題となっている政治的トピックについて事実と筆者の意見が述べられており、時間がないビジネスマンにとっては短時間で内容を把握できる。読んだ上でそれぞれのトピックに対する自分の考えを持っておくと顧客との会食や雑談で話題に上がった際に困らないのではないでしょうか。
Posted by ブクログ
今後、AIが世の中の仕事を席巻していく中で自分はどのように生きていけばいいのか?考えさせられた。これだけ時代の流れが刻々と変化する中で何年に一度か?は自分をブラッシュアップするための勉強の時間も必要だ。
Posted by ブクログ
年末年始恒例の大前氏の日本の論点。
今回は「アホな指導者の下でどう生き抜くか」という挑戦的なキャッチフレーズのとおり、政治分野がややウェイトが重めでした。(そのうち半分くらいがトランプ政権について)
現状分析→課題抽出→ソリューション提起の流れは相変わらず見事で、知の巨人としての衰えは全く感じさせなかったが、いくつかの仮説は現実では否定されています。
(例えば、氏が序論でブレグジット問題で国民投票を行った場合、残留派が過半数を占めると見立てていますが、実際は離脱派の圧勝でしたね)
これは実際の政治経済情勢が不安定すぎて、氏でも正確な予測が難しいことを示していると私は思っています。
【メモ】
・MMTの最大の問題点は「インフレにならない限り」という前提で理論を一般化していることだ。「インフレにならない限り、政府はいくら借金を膨らませても構わない」というのは、例えてみれば、「爆発しない限り、ダイナマイトをいくら部屋に置いてもいい」と言っているようなものだ。
・これまで日本の自動車メーカーは、ミドルクラス向けにリーズナブルな価格のクルマづくりで成長してきた。しかし、クルマのビジネスモデルが所有からシェアに変わっていく時代、飛び抜けた特徴を持たない日本車は苦戦することが予想される。
・東京に残された最後の開発地・築地と、隣接する勝どきと晴海を、「ランドマーク」「職住近接」「食の街」の3つのコンセプトで一体開発すれば、世界都市として東京は今後も魅力的であり続ける。
・グローバル企業に入社した日本人で取締役会メンバーがいるかといえば、これもゼロだ。これはひとえに文部科学省が支配する学校教育の賜物だ。国内でしか役に立たない人材をひたすら文科省が輩出してきたためである。
Posted by ブクログ
大前研一が毎年出している本。大体積読になっていたが、今回は時間あり、全部読めた。
・・・、面白い本だと率直に思う。
政治・産業界への考察がほとんどであるが、大前研一が日常のニュースをどのようにとらえ、それがどのように変化していくと考えているのかが良く分かる。
大前さんの結論だけ見ると、あまり参考にならない。むしろのその思考プロセスを見て、自分で同じように考えてみるとどうなるかを味わうところにこの本のよさがある。
決して賛同できない主張もあるが、それは大前さんがスタンスを取って話をしている証拠でもあり、見習いたいと思う。
Posted by ブクログ
国内、海外の大きなニュースについて大前氏流の解釈で説明しており、彼の思考回路を知る事が出来る。同氏の他書籍と共通する点は、答えのない時代に生き抜くために、思考力を強化する。そして、教育が国力を強化する大切なポイントであり、偏差値主義の弊害、指導要領に沿った教育ないしは先生(ここでは、答えを教える立場の意味合い)と言う役割を一刻も早く是正する必要があると論じている。やはり、構想力を持った指導者が今後益々必要だと感じる。
Posted by ブクログ
大前研一氏の洞察による日本の将来と、懸念、そして考察。
近年は政治に近いところ、教育に誓い所にいるだけに、経済よりも安倍政権の不甲斐なさ、持論である道州制の導入に加えて、ロシアとの北方領土返還交渉についてはキレのある解説となっている。トランプ政権の行方は、おそらくコロナの影響で随分と変わっと思われるものの、いずれにせよ次の選挙が分かれ目となるだろう。
Posted by ブクログ
国内外の政治動向を中心に、様々なトピックについて大前氏独自の洞察をまとめたコラム集。
ご本人の話を数年前伺ったことがあるが、その臨場感が湧いてくるかのような明快さと断定的な語り口は、一気に読み進められる。
全体的に日本の論点というよりも、世間を賑わす時事ネタ(政治外交中心)について大前研一が切る!といった主旨の内容が大半であり、経済の見通しや、具体的な2020年代の日本の見通しについてはあまり触れられている点が少なかったので、目を引くタイトルとは思うが、その点については期待外れと感じている。
Posted by ブクログ
毎年読んでて今年で6年目。
プレジデント誌の連載一年分をまとめた本だ。
内容が多岐に渡っているので、読み終わったときに内容が頭に残っていないのだが、今年のピックアップは以下の記事を。
「財務省が2024年に密かにすすめる”令和”の徳政令プラン」
2019年前半、5年後に新札発行するよ(今更渋沢栄一かよ)と宣言した。
そのことで俺の生活に何が変わったかかというと、500円玉貯金を復活させた程度だ。
(前回の500円玉切り替えのときに、旧500円玉貯金して7,8万円分ほど500円玉を貯金している。全く無意味な貯金スタイル)
でも、なぜ今この時期に新札発行の宣言を?
そこに財務省の目論見が隠されていると、大前研一は主張する。
そんなバカな、と思うことなかれ。
現にインドではルピー、英国ではポンドでやったのだ。
2024年までには、少なくとも家にいくらお金があるのか把握しておきたいところだが、「定期預金満期ですよ」と、俺も把握してない口座が時たま銀行から届くのだ。
あと、リカレント教育について。
中高大学卒業して会社に入ったら、その後は全く勉強しなくていいって社会はどうなのよ、と思う。
むしろ、会社に入ってから、知っておけばよかった、勉強しておけばよかったと思うことばかり。
とはいえ、仕事してる以上、勉強にまとまった時間なんてとれないし。
大学卒業時に頭打ちの知識レベルで、日本がグローバルに競争できるとは全く思わないのは同感だけど、日本社会がそのことに対応できていない。
下り坂を転がり始めた日本社会を誰も止められないのは仕方がないことなのだ。