あらすじ
今なお語り継がれる伝説の鬼才・華倫変が放つ傑作短編集!現代に住む若い女をヒロインに描き出す「性」と「聖」。全9篇収録。
収録作品
「忘れる」「あぜ道」「下校中」「木々」「ねむる部屋」
「コギャル 危ない放課後」「酒とばらの日々」
「とかく現世(このよ)はくだらなすぎる」
「高速回線は光うさぎの夢を見るか?」
夭折した漫画家、華倫変の最後の作品集。ひたすら眠る人の話や、オカルト宗教に傾斜する元委員長の話などなど。こうした題材を取り上げながらも、ただ暗いだけでなく、かといって分かりやすいハッピーエンドにも行かずに話を進め、絶妙な感覚を引き出します。たまに救いを感じさせるのが凄いですね。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「酒とばらの日々」が好き。
これが遺作になってしまったなんてもったいない。
決して上手くはない絵に込められた闇の中の言葉たち。
唯一無二の漫画家だと思う。
Posted by ブクログ
表題作は素晴らしい出来だと思う。
そして、私が出会ったときに華倫変はすでに亡くなっていた。その人の作品は残っていくけれど、やっぱり生きていたときに出会っていたかったと思ってしまう。そしたらどこかで交わっていたかもしれないのに。くやしい。
Posted by ブクログ
華倫変氏の遺作。
もうなんて表現していいのかわからん。
ただ、酒とばらの日々がすごく好きだ。
そして、タイトル作品が南条あや絡みだとは!
びっくりしたけど、そうかなーとも思った。
Posted by ブクログ
「忘れる」
「とにかく現世はくだらなすぎる」
が特によかった。
「とにかく〜」は過去の自分の行動と今の自分の思考回路が不協和音になっているのを聞かされた感じ。
今回いい表情してるアップが多かったな。
Posted by ブクログ
『カリクラ』の鬼才っぷりは何処に行ってしまったんだろうとも思うけど、表題作はとても悲しく美しい話だと思った。書くたびに画力が落ちてくのはどういうことだろう。