あらすじ
幼い頃から何度も眺めた絵本、学生時代に熟読した事典。生活実用書、経済学の本、スポーツ評伝、画集など。「図鑑好きが高じて図鑑を作ろうとしたことがある」と語る著者が、独自の感性でセレクトした58冊の読書案内。「開いたページを読んでみる」「このぐらい頭がよかったらなあ」など、ユニークな分類の全六章で構成。“津村小説ワールド“の源泉がここにある。
<本書で紹介される本>
デブの国ノッポの国/ことわざ絵本/セイシュンの食卓/紅茶で遊ぶ観る考える/この方法で生きのびろ!/妖精Who's Who/チェスタトンの現代用語事典/ゴキブリだって愛されたい/キリンと暮らす クジラと眠る/秘密結社の手帖/世にも奇妙な職業案内/江豆町/広重ベスト百景/100+1 ERIKAS/働くオンナの処世術/「つながり」の精神病理/貧乏人の経済学/フィンランド語は猫の言葉/禁煙セラピー/ぼくのプレミア・ライフ/マルコ・パンターニ 海賊の生と死 ……etc.
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
大阪の亜笠不文律で購入。個人経営の小さな本屋さんで津村記久子さんの本があると、「わかってるなぁ、この本屋好きだわ。」と小さく思って嬉しくなる。
本好きの次男とお邪魔したその日は、未読だったこの本を買って帰った。
津村記久子さんが読んだいろんな本が紹介されている本。
とにかくバラエティに富んでいて、いろんなそして、個性的な本を読むんだなぁ〜と楽しく最後まで読んだ。
特に、ある本の書評が、私が津村さんの小説に対して書いた感想と物凄く似ているところがあり、なんだか気持ちが通じたような、読み方、私間違ってなかったんですね!!というような、そんな気持ちで胸がいっぱいになった。
p46 「生活図鑑」の紹介
生活していることは、こんなにも様々な要素で構成されていて、そして奥深いのだ。そのことを、余計な美化や力みを配して、ただ「人はこういう行為をしえ生きている」と詳細に説明してみせることで気づかせる。そこにはある種の美しさすらある。
もう一つ心に残ったのは暮らしのヒント集という本の紹介で出てきた言葉:
p51
「さみしさや切なさはいいものです。それは向き合ったりたたかうものでなく、抱きしめてあげましょう」。
この文章に、津村さんは「この本の誠実さが集約されている・・・中略・・・抱きしめるといったってどうしたらいいのかはわからないのだが、至らない欠けた自分を、問い詰めるのでも行動せよと煽るのでもなく、肯定せよとこの項目は言っている。大きく「救う」だとか「変える」のではなく、「ましにする」こと。
と書いている。
この人のこういうスタンスが本当に好きで、救われている。しんどいなと思いながらも、静かに受け止める芯の強さというか。その態度からこれでもいいかと思う、悪くないよねと感じる感性をお裾分けしてもらっているような気持ちになる。
読んでみたいな、と思う本が本当にたくさんあった。少しずつ探してみようと思う。
Posted by ブクログ
書評本、ブックレビュー、ブックガイド。
いろいろ読んできたけれど、この本ほど、作家のする読書の特異性を感じたものはなかったなあ。
第一章の「絵本と児童書」ではまだそれほど自分との違いを感じなかった。
それよりも最初の一冊が「デブの国ノッポの国」で、懐かし~とテンションが上がり、次の一冊に「マガーク少年探偵団」が来た時点で、この著者は私と大変読書の趣味が似通っていると錯覚してしまった。
その後も「図鑑が好き」の記載に激しく同意(わたしが幼稚園時代に一番好きだった本は動物図鑑)し、妖精事典や歳時記や哲学入門など、私の好きなジャンルの本がこれでもかと出てくる。
ついうっかり楽しい本だなあとへらへら読んでいたけれど、読み進むにつれ、著者が本から何かを吸収しようという、読書に対する集中力がすごいことに気づく。
本人は気楽に読んで、すぐ忘れるなんて書いているけれど、いやいや、絶対自分の血肉にして、作品に昇華させてるよ。
作家って、こんなふうに本を読むのか…と思い知る。
作家の書いた読書日記やレビューは今までも読んだことあるけれど、皆さんプロとして、本の紹介に徹しているわけですね。
で、なかでも津村さんは、紹介の仕方がハンパなく真面目で、要点に漏れなし。
どれだけ丁寧に読み込んでポイントを把握しているのか。
読者として読み、作家の眼で読む。
読者としての眼しか持たない私は、きっと少し損をしている。
そこはかとなく悲しい気持ちに襲われかけたけど、やっぱりこの本は面白い。
読書は全般に楽しい。
うん。これでいいではないか。
ちょうど未読のまま本棚にある本が紹介されていたので、明日からはそれを読もう。書評本、ブックレビュー、ブックガイド。
いろいろ読んできたけれど、この本ほど、作家のする読書の特異性を感じたものはなかったなあ。
第一章の「絵本と児童書」ではまだそれほど自分との違いを感じなかった。
それよりも最初の一冊が「デブの国ノッポの国」で、懐かし~とテンションが上がり、次の一冊に「マガーク少年探偵団」が来た時点で、この著者は私と大変読書の趣味が似通っていると錯覚してしまった。
その後も「図鑑が好き」の記載に激しく同意(わたしが幼稚園時代に一番好きだった本は動物図鑑)し、妖精事典や歳時記や哲学入門など、私の好きなジャンルの本がこれでもかと出てくる。
ついうっかり楽しい本だなあとへらへら読んでいたけれど、読み進むにつれ、著者が本から何かを吸収しようという、読書に対する集中力がすごいことに気づく。
本人は気楽に読んで、すぐ忘れるなんて書いているけれど、いやいや、絶対自分の血肉にして、作品に昇華させてるよ。
作家って、こんなふうに本を読むのか…と思い知る。
作家の書いた読書日記やレビューは今までも読んだことあるけれど、皆さんプロとして、本の紹介に徹しているわけですね。
で、なかでも津村さんは、紹介の仕方がハンパなく真面目で、要点に漏れなし。
どれだけ丁寧に読み込んでポイントを把握しているのか。
読者として読み、作家の眼で読む。
読者としての眼しか持たない私は、きっと少し損をしている。
そこはかとなく悲しい気持ちに襲われかけたけど、やっぱりこの本は面白い。
読書は全般に楽しい。
うん。これでいいではないか。
ちょうど未読のまま本棚にある本が紹介されていたので、明日からはそれを読もう。
Posted by ブクログ
こここ、これは凄い。何が凄いって、この本の中で、津村さんが紹介されている本、ほぼ1冊も、自分は、読んだことが無い!という衝撃の事実が、凄い。自分的に。
津村さんの著書は、好きなものが多いのです。ですので、勝手に、津村さんと自分の読書体験というか読書傾向は、ちかいもんだと思ってたんです。勝手に。津村記久子さん、1978年の1月生まれという事で。で、自分、1978年の3月生まれなんですよね。ですので、この世の中を見てきた過ごしてきた期間と世の中の雰囲気、ほぼほぼ一緒のはずなので、なんか、勝手に、似たような傾向の本を、読んできている筈、とか、勝手に一方的に思っておりました。マジすみません。
いやもう、津村さんの読書量が、マジぱねえな、ってのが如実に分かりましたね。これらの本も読みつつ、いわゆるきっとおそらく、メジャーどころの小説とかも、ガンガン読んできて来られたでしょうし。多分、ウルトラ読書家なんじゃねえのか?とね、思う次第です。感服する次第です。いやしかし、自分も、まあまあ読書家の方だと、勝手に自負してたんですが、こら全然アカンわ。津村さんの足元にも及ばんわ。井の中の蛙ですわ。はあ、、、もっといろいろ、本、読もうっと。
ただ、実は、実は、津村さん、ホンマにすみません。マジすみません。この本を読んで、津村さんが紹介されている、色んな本の数々を、、、「俺も読みてえ!」って思ったかというと。すみません。実は、そんなことは、なく。ただただ「津村さん、俺の全然知らん本ばっか読んでるやん!?マジすげえ!」って、驚くばかり、という読書感想でした。なんか「俺もこの本読んでみようっと」とはならんかったのが、、、なんでやろ?マジ不思議。
又吉直樹さんの「第2図書係補佐」を読んだ時は、「ああ、なんかこの又吉さんの紹介してる本、俺も読んでみたいなあ~」ってね、結構ね、思ったんですけどねえ、、、うーむ。不思議。不思議でござるよ。
あと、津村さんは、いわゆる1990年代~2000年初期年代当たりの洋楽に、ウルトラ詳しいみたい、なのですが、、、そうですよね?確か。違ったらこめんなさいです。ま、そのあたりの洋楽は、自分にとってもスゲエ思い入れは深いので、いっぺん、津村さんの、その年代の洋楽のディスクレビューなんかも、著作出してみて欲しいなあ~。アレだ、村上春樹さんで言うところの「意味がなければスイングはない」の津村記久子さん版、みたいなヤツ。それはまた、すげえ興味深い。うん。興味深い。