あらすじ
昭和40年生まれの元体操日本代表選手・山田三男は、毎日主夫業をこなしながら、家族を優しく見守っている。大手スポーツメーカーの広報部長として家計を支える同齢の妻・莉乃、新体操の日本代表候補として活躍する22歳の長女・美岬、注目を集める姉にコンプレックスを抱く中2の次女・千春……。三男は自分が果たせなかったオリンピックへの夢を娘に託すのだが──。オリンピックを背景に、懐かしの<昭和>から<平成>、そして新時代<令和>へと時代をつなぐ、心温まる家族小説!
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Posted by ブクログ
金メダルを目指した体操選手が大会で鉄棒から落下し脊椎損傷になる。同じ体育大学で走り幅跳びの元日本記録保持者だった彼女と結婚し、キャリアウーマンに変身した彼女の支えのもと、主夫として二人の娘の父親として暮らしている。妻の父親は「巨人の星」の星一徹さながらの高校バレーボール界に知れ渡る鬼監督。
新体操の日本代表となった美人の長女、「じゃりン子チエ」を地でいくような大阪弁を話す次女、仕事に没頭するキャリアウーマンの妻、そんな昭和40年男の日常が三篇の連作短編で構成されている作品集。
評価としては4.5の作品だが、連作短編のなかに描かれた家族の温かさを評価して、おまけで☆5つにした。
Posted by ブクログ
昭和40年生まれの三男、体操、オリンピック、歌謡曲、がんこ親父に専業主夫、昭和から平成の出来事てんこ盛りで、楽しく読める。
家族のありかたもよかった。
佐川さんの本は読みやすいけど、これは特にするする読めた。