あらすじ
景気の不透明感とともにスタートした令和の時代ですが、目を凝らせば新たな時代とともに生まれ、大きく伸びようとしているマーケットがあります。
日経BP総研はこれらの新しい芽を見出すために2019年1月から「100のブルーオーシャン」と呼ぶリサーチ活動を進めてきました。2030年に向けて新たに生まれ、大きく伸びる市場を日経BP総研の研究員とコンサルタント総勢80人がそれぞれの専門領域からピックアップし、100件を抽出しました。産業構造は自動車からモビリティーへ、医薬からヘルスケアへという流れが新たな市場を生み出しています。株主や消費者による企業への評価軸も変わり、もはや目先の利益よりも事業による社会課題の解決を求めるようになっています。
すでに各領域で既存産業の“ど真ん中”ではない位置から新市場を開くプレイヤーが登場しつつあります。いまこそ想像力を活かし従来の志向の枠組みを超え、新たな市場、新たな創造に目を向けなければなりません。あなたの会社が見渡す青い海で、新たな成長への海図を描くためのヒントが満載です。
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Posted by ブクログ
日経BP総研が考えた今後10年の100のブルーオーシャンの紹介。これからどのようなビジネスが伸びていくのかを予測している。
個人的に印象的だったのは、高齢化社会を見越した下記の分野。
ドッグスマートシティ整備
高齢化社会になるにつれ犬を飼う高齢者が増えるだろうと予測しており、それにまつわるビジネスが伸びるだろうと言っている。ペットの飼いやすい街づくり、ペット同伴飲食店、動物ホテル、ペット用IoTなど。散歩により外出と運動の機会を与え心の癒しにもなり日々の日課を作り出し健康維持に寄与するので、高齢者のペットブームは今後も拡大すると予測している。
終活総合サービス
高齢化社会になると火葬渋滞が発生すると予想しており、遺体安置ビジネスが伸びるとみている。また、利用者を生前に獲得し、宇宙葬、海洋散骨、樹木葬など高単価で付加価値の高いサービスを生前に契約するケースが増えるだろうと予測している。
インテリシニアのアカデミア
社長ではないが経営幹部になったシニアをターゲットにし、学びと教えの場を提供するビジネス。アカデミア公認講師になった者は企業やセミナーで研修や公演を行う。企業とのマッチングの機会を提供すればこの分野は伸びるのではないかと予測している。
Posted by ブクログ
非常に薄い内容の羅列。
領域をサクッとさらうにはいいかもですね。
サクッとメモ>
●フードツーリズム
漁協では”売れる魚”しか流通できず獲得した魚の35%は廃棄(+タダ同然)で取引
されている。マグロ・鮭など”汎用魚”では地域の差別化は困難。
●ドッグ・スマートシティ整備
単身高齢者が増加。健康維持・メンタルケアの観点からペット(犬)の飼育が進む
高齢者でも散歩させやすい道路や物件etcの整備が進んでいくとのこと
●情報コンシェルジュ
リーダーに必要な情報を迅速、網羅的に提供。
●インテリシニアの活用
社長には退職後も登壇機会はあるが副社長等には皆無。その知見を活かせていない
一般的なシニア活用のための学び直しに加え、この手の人材に特化した講師資格の
取得支援や教える場の提供をする。
●周年事業コンシェルジュ
企業は10年単位で周年事業を実施。2019年は14万社。「社史編纂部」での”誰も
読まないあり来たりな社史振り返り”などではなく人事制度の改定など今まで以上
に踏み込んだ(+工数のかかる)式典が増えており外だしニーズが増えていると。
●会社看取り
家業引き継ぎが減少し、黒字倒産も増える。いざ廃業しようにも税務、不動産など
専門知識を要する業務が多く二の足を踏む間に経営状況が悪化し親族に迷惑がかか
る場合も多い。そうなる前にライトに相談、実行できるサービスの提供。
●街たたみコンサルティング
過疎化の進行により、上下水道や道路など社会インフラを広範に維持することが
不可能に。コンパクトシティへの移行が喫緊の課題に。非住居地域の造成には、
それまで住んでいる住民への立ち退き交渉、墓のたたみ、行政手続等も伴うため
専門サービスの提供が必要になると。
●賃貸住宅修繕
・2030年:築30年以上のアパートが1600万戸/築40年以上のアパート1000万戸
●直流から交流へ
世界的に機運が高まる。太陽光発電システムは発電時に直流電力を生むし、蓄電池も直流う電力を利用。需要サイドでもPCやテレビなども当然DCで駆動