【感想・ネタバレ】虹を蹴るのレビュー

あらすじ

元強豪・央学高校ラグビー部は、いまや勝ちなしの危機に瀕していた。「来るんじゃなかった」倒れた母の代理でラグビー部の寮母になった瑞希にも、覇気のない少年たちにしか見えなかった。――あのプレイを見るまでは。天才肌のスタンドオフ・逸哉と人知れず努力を重ねるウィング・龍之介。心揺さぶられる瑞希。いつしかラグビーへの想いが、三人を変えていき――?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。
龍之介と逸哉のラグビーやお互いにおける気持ちがすごくリアルに描かれていて、瑞希に感情移入しまくってしまった。
終わり方も結局試合はどうなったのか、試合の後はどんな結末になるのか一切描かれずすっぱり終わり余韻がすごい。どんな結末になるのか自分で想像して考えるのもおもしろい笑

最後に逸哉の1番信頼を置ける人で龍之介にパスをだしてほんとに心が動かされた。龍之介でよかった。
最後の描写もすごくよかった。ボールの軌道を虹で例えるのなんて美しいんだろうって思った。ずっと心の中に大切にしまって置きたいような言葉だなって思った。

ラグビーのルールとか簡単に知りたいなと思って読み始めた本だったけど、進めば進むほど物語に引き込まれてそんなのどうでもよくなってしまいました笑

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2021年11月01日

Posted by ブクログ

7年物の彼氏に捨てられたあげく派遣切りにあった瑞希は、倒れた母に代わって母が寮母を勤める央学高校ラグビー部寮「白虹寮」の臨時寮母となった。
父が監督を務める央学高校ラグビー部は、かつてはラグビー強豪校だったが今や部員も足りず、勝ちなしの状態だった。
これまで、父への反発心からラグビーには全く興味がなかった瑞希だが、天才肌だが部内で浮いている存在の逸哉が蹴った虹の弧を描くような美しいロングキックを見て彼のことが気になり始める。
初めは全くやる気のなかった瑞希だが、選手たちのことが少しずつ分かってくるにつれ、央学高校ラグビー部を応援したい気持ちが強くなっていった。
そして、いつしか「花園出場」を目標に瑞希も選手たちもラグビーに懸ける思いが高まっていく。
葛藤や迷い、ラグビーへの情熱で心が揺れる思春期の選手たち、そして央学ラグビー部を想い心から応援する瑞希。
ラグビーが教えてくれた色んな想いを楕円形のボールに乗せて、選手たちはパスを繋いでいく。

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2020年06月09日

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