あらすじ
“健康”を再定義せよ!
私たちが思い描く“健康”は、間違っている? 古今東西の医療に精通する東大病院の医師が、「あたま」「からだ」「こころ」の3つのつながりから、健康に生きる心構えを伝授。普段は意識しない“自分の仕組み”を改めて知れば、健康の概念が一変する。医学知識ゼロで読める、目からウロコのレッスン。
はじめに――「健康」を再定義してみる
第1章 「健康学」って何?
第2章 「からだ」のきほん
第3章 「からだ」と「こころ」のつながり
第4章 自分にとっての「健康学」
おわりに――「健康学」という学び
健康学を深めるためのブックガイド
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夏休み-18
「あたま」だけでなく、「からだ」と「こころ」の声を聞く、不調や感情の原因を追求するんじゃなくて、目的に耳を傾ける。なるほどたしかに、からだの声を聞いてみると、太陽に合わせた生活が心地いいかもしれない。頭でっかちになってる自分に気づいて、こころ会議からだ会議を開くこと、その上に本当の健康があるんだな。
あと「生」と「死」の綱引きという表現がよかった。遠くから見たら止まっているように見えても、近づいてみると絶妙な力で引き合って、右左に震えている。近づいて、これを感じることが大事なんだな。
Posted by ブクログ
まずは、わたしで働いてくれてる60兆個の細胞、ありがとう!
ヨガを始めて以来、健康についてすごく考えるようになって、薬を飲んで治すのではなくて、なんでそうなったのか向き合うことで根本から改善して、心も体も健やかな状態でありたいと思っていて。
プラス、軽い鬱病なので、心が思うことをなるべく優先しようと思っているんだけど。
そんなわたしの考えとだいぶ合致していたので、読んでいて頷くところばかりだった。
「あたま」じゃなくて、「こころ」と「からだ」が思うことになるべく忠実に生きていこう、みんな。
わたしは、西洋医学のいいところも取り入れつつも、東洋医学や伝統医学を主軸に「わたしの健康」と向き合っていきたいな、と思いました。
あと、わたしも実践しているのだけど、呼吸を意識するのって自分を整える上でほんと〜〜〜〜に大事なので、みんなぜひやってほしい!心理学的にも重要なことなんだそうです(by心理学勉強中の友達)
学びのきほんシリーズ3冊目、こちらでもまた、違いを認め合うことの大切さが伝わってきた。
Posted by ブクログ
Twitterでたまたま見かけて読んだ本です。
健康についてよく延々と悩む自分には、とても良い本でした。昔から、体調が悪い時に病院に行っても、「何もありません」と言われることがよくありました。後々、あれはきっとストレスから来る症状だったのだろうと気づくことがあって、一体どうしたらこのストレスに弱い身体を治して健康な人になれるのかなと常々思っていました。
そんな中で本を読んだ時、そもそも健康とは一体何なのか、からだとあたまは切り離せないこと、西洋医学の考え方と東洋医学の考え方などを知り、徐々に気持ちが軽くなっていくのを感じました。
体に病気の症状が出るのは、その全てが悪いことで異常なことではないのだと考えられるようになり、それからストレス由来の症状に対しても、過剰な恐怖を抱くことが少しだけ減った気がします。「ああこれはこころが嫌がっているんだな」と、自分のこころの素直な訴えに耳を傾ける事ができてきてるなと思います。
体調が悪くて鬱々としてしまう時に、何度でも読み返したい大事なことが書かれた本だなと思います。
Posted by ブクログ
このNHK出版の「まなびの基本」シリーズ、いいですね。
この本は、健康学と題して、けんこう、からだの基本、体と心を調べていきますが、「自分のことを深く知る」ことの大切さ、「からだとこころが自然のリズムと分かち難く確かに存在していること」「生と死によって引っ張られているから、いのちには強い力が秘められていること」を伝える、哲学の書です。
Posted by ブクログ
とてもわかりやすい文体で、健康とは何か、病気とはどういうことなのか、などについて解説。
どうしても人は単なる数値や検査結果だけを気にしがちですが、本当に大切にしなければならないことは別にある、と、健康に対する考え方がガラッと変わる一冊でした。
読み終わって、60兆億個の細胞にまず感謝です。
Posted by ブクログ
「健康」=「病気ではない」という立場の人からしたらビックリする本。人間に備わっている「あたま」と「こころ」と「からだ」の役割を学んだ上で、自分なりの「健康」を考える土台になる本だと思う。
泉谷閑示の『うつの効用』と通じるものがあった。
第3章の『感情の働き』が印象に残った。
-人間の感情は何のためにあるのでしょうか。〜私は感情とは、その人自身を守るために備わった生命の知恵だと考えています。「嬉しい」と感じたとき、その感情は何を伝えようとしているのか。「悲しい」と感じたとき、その感情は何を伝えようとしているのか。-
「こころ」の声にあたる感情は、「あたま」からすると非合理的だからとつい無視してしまう。あれやらなきゃこれやらなきゃって時こそ、感情を大切にしたい。
今日は松屋で、ねぎ玉旨辛牛丼が安売りされていた。(ラッキーこれにしよ!)と思ってボタンを押しかけた瞬間、違和感を感じて手が止まる。(食べたいのはねぎ塩豚丼じゃね?)。値段は少し高く「あたま」からすると賢い選択じゃなけど、「からだ」と「こころ」は静かに嬉しそうだった。また一つ健康になってしまったようだ。
Posted by ブクログ
西洋医学と東洋医学の両方を包含した観点から、「あたま」と「からだ」「こころ」の関係についてわかりやすく解説してくれる。過不足なく、コンパクトにまとまっていて読みやすいし、積読してしまっていたのを後悔。
日々の生活の中で「あたま」優位になって来たなあと思ったら、その都度読み返して全体のバランスをとるようににしていきたいと思います。
Posted by ブクログ
頭でっかちになって合理的効率的に精神と肉体を支配しようとする、己の数々の愚行が思い出される。いくつも身に覚えがあった。
健康とは何か、と考えることは基本中の基本なのだ。慌ただしい現代人が、基本に立ち返って心と体の声を聞く機会を促してくれる本だった。
Posted by ブクログ
・「からだ」と「こころ」と「あたま」の関係性についての本。
・健康にとって重要なことは、「あたま」だけではなくて「からだ」と「こころ」の声にも耳を傾けること、だそうな。
・健康になるための具体的な生活様式が学べるかと思っていたから少し拍子抜け。むしろ、健康になる方法はひとりひとりで違うよ、っていう内容だった。
・とても東洋思想っぽい。
Posted by ブクログ
「健康とは何か」について、「あたま」「からだ」「こころ」からみていく一冊。
知識と経験が増えてゆくにつれて、本書から受け取れるものも増していきそうな印象を受けました。