あらすじ
日本中に激震が走った「老後は2000万円が必要」という金融庁の報告書は、残念なから全くの現実である。そして若者や現役世代を中心に年金制度そのものに不信感が募っている。年金の支払額に世代間格差があるのは現前たる事実であり、その財源も20年から30年後には枯渇することが予測されている。賦課方式である現在の年金制度はネズミ講と同じ仕組みであり、若者が高齢者を助けるものだが、少子高齢化により、若者の負担は増えるばかりである。年金制度の大幅な見直しが求められている。本書はその改革への提言の書である。[内容と構成]序章 厚生労働省の「不都合な真実」第一章 年金はいくら貰える第二章 なぜ年金制度は危機的状況を迎えたのか第三章 「年金は破綻する」を検証する第四章 世代間格差を拒絶する厚生労働省第五章 年金を立て直して豊かな老後を取り戻そう
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Posted by ブクログ
★4.0(3.20)2019年10月発行。「人生100年時代」の言葉は2016年年発刊のリンダ・グラットン教授の著書「ライフシフト」からきているようだが、厚労省の推計表でも、1964年生まれの場合、男性は44%が90歳迄、21%が95歳迄、6%が100歳迄、女性は45%が95歳迄、20%が100歳迄生きるようですね。その場合、公的年金が枯渇するのではという疑問に対して、かなり専門的にではあるが、対応策を披露。それにしても、役所は一体何をやってるんだろうという感じですね。もっと叡智を絞って欲しいものです。